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奥羽の里、岩手県西和賀町内で耕す暮らしを営んでいます。日々の山村のスケッチや、農産物の販売も行っております。

奥羽の山里からの農村通信
▼新規就農のレポートです

奥羽の里へIターン移住し、住居を構え、井戸を掘って農業を開始した1996年〜2000年頃の日常を綴ったページです。

            
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野良仕事の癒しの時、カミノサルサマ西和賀デビュー。
0
    カミノサルサマ

    6月10日に岩手有機農業研究会の研修会として、西和賀町内の廃校になった小学校音楽室にて、「カミノサルサマ」のライブ演奏とお話の会を開催しました。

    4日くらい経っていまして、パソコンを開いてのブログというのは時代感覚から言えばもどかしいですね。Facebook上では既にやり取りもあって、遅ればせながら、です。3人のメンバーの東北ツアーも昨日無事終わって東京へ戻ったそうでした。


    富樫さん講演

    有機農研の会合ということで、初めに宮澤賢治の研究家でもある富樫春生さん(ピアノ)より、賢治の世界観・生命観や、作曲した曲の披露などを交えて講演をしていただきました。


    tomoca

    ご主人がバリ島在住の日本人画家であるオーボエ奏者のtomocaさんからは、バリの風習や生活スタイルなどについてお話をしてもらいました。3毛作くらいもできるバリでは、田植えが終わったばかりの田んぼのすぐそばには、稲刈りするにいい田が並んでいたりするという光景だそうです。

    バリの田んぼ

    tomocaさんから送っていただいたバリの田の風景です。


    アラー

    講演の後のライブも終わって、会は終了しましたが、DJ.Alahのそばには人だかりが。。DJはラジオの語り手ではなく、さまざまに取り入れた音源よりバックグランドを創出する役どころです。片耳は共演者の音を、もう片耳はヘッドフォンからの自らの仕掛けた音を聞きながら、バランスを取りつつリズムを作り出して行きます。ターンテーブルが見えています。これがよく行われるキュッキュッというレコードの逆回転を与える装置のようです。

    富樫氏との共作「Funk Japonica」で壮大な音響の広がりを構築した楽曲などバラエティ豊かなサウンドを聞かせたアラー氏です。今回はソリストの音を引き立たせるためもあってなのでしょう、さりげないリズム中心の音作りだったように感じました。もの静かで心優しい方で、しかも男前ですね!


    オーボエ

    ピアノは学校などで生の音に割合慣れ親しんでいますが、オーボエを間近で聴くことは滅多にありません。どこか寂しい陰影を帯びた美しい音色のオーボエを自在に扱い、オーケストラで聞く音色の奏法から、ジャズ流の吹き方まで、多彩な魅力を存分に見せてくれたと思います。私としては、ベートーヴェンの第2楽章で聴かれる短調の響きがやはり好きです。3楽章で出てくる滑稽実を帯びたファゴットとは正反対になりますね。楽器としてはかなり古い時代からあったらしいです。


    富樫春生

    さてリーダーの富樫さんのピアノについては、私などが何か申し上げる言葉も見つかりません。音楽評論家であったお父さんの命令で3歳から始めたピアノは、評論という外的立場を超えた実演者として、1万曲以上のレコーディングに関わってきた職人技を保持するとともに、数々のグループのリーダー格として、独自の創造的な音作りに精進されているお方であります。とても子どもたちにとってメロディーを歌えるというような音楽ではありませんが、その人柄は、真の意味で人々の心をわしづかみにして喜びを与えてくれる、エンターテイナーなのでしょう。わが家の子どもたちの「ハックン」(はるお君)を慕う様子が如実に表しています。

    以上は研修会の写真を交えて紹介しましたが、素晴らしい好天であったこの日はすべて見事な逆光で、「フォトショップ」のおかげで、修正が可能となりました。こういうことをしているからパソコンでの発信は遅れるわけでもあります。

    またフェイスブックで次々に公開されて、結果、後追いの紹介にもなってしまうんですね。


    バリの米

    さて、後半は「清吉稲荷」での懇親会です。沢内の田舎料理+インドネシア料理のコラボとなりました。tomocaさんから戴いた(わが家のお米と交換しました)バリ米の登場の日が来ました。左は赤米で玄米ですね。


    懇親会

    結局、昼間のライブ参加者と同じくらいの人数が集まってくれました。メンバーはもちろん違いますが、まだ田植えに忙しくて、夜だけ顔を出してくれた方もいて、やっぱり夜のライブが良かったのかな、ともよぎりましたが、それではこのような懇親会はできませんでしたしね。

    地元の人で何年も行き会っていない人との久しぶりの話もできましたね。


    ナシゴレンの登場

    そして、ナシゴレンの登場です! tomocaさん監修で、富樫さんが調理してくれました。これは当夜食べたときはワヤワヤしていたせいもあり普通に食しましたが、少し残ったものを家で落ち着いて食べたとき、これはとてもうまいと感銘を受けました。一見チキンライスですが、専用のソースで作ったこのナシゴレンは、良い後味が残る、また食べてみたくなる味でした。盛岡でもソースが手に入れば良いのですがね。

    そういうわけで、長い一日は終わり、お祭りは過ぎ去りました。翌日このtomocaさんはいっぱい洗いものをしてくださいました。主賓の講師様だったのに。。

    みなさん、facebookでお友だちの交換をしたりして、私は携帯を持っていなくて時差を感じます。既にこの日の写真は公開されていて、時間も経ってしまいましたが、ブログにはブログの役回りもあることでしょう。facebookが新聞なら、ブログは雑誌、そして時間が経っても色あせない部分はサイトに掲載し、これは書籍に当たるようなものでしょうか。そしてこの会で初対面だった人たちが、既にfacebook上でやり取りをしています。少しSNSの意味が分かった気がした一日でもありました。

    posted by: 渡辺哲哉(園主) | 農業について | 13:38 | comments(2) | trackbacks(0) | - | - |
    岩手の木材資源を園芸資材にも
    0
      アンチャ1

      10日間の雪消えの遅れを取り戻すべく、春作業が慌ただしい奥羽・西和賀です。田んぼ作業では、現在耕起が終わり、代かきの段階になっています。当園は出芽期間中の低温で水稲苗が遅れておりまして、まだ代かきは控えています。6月第1週の田植えを目指し、まずは苗に頑張れよと声をかけているといった次第です。こういう時、やはり寒冷地では電気の出芽機を使って芽出しした箱をハウスに並べるという方式が定着していることが頷けますね(当園ではあくまで自然出芽をさせたいのですが)。

      並行して、西和賀の特産の一つでもあり専業農家の経営の柱にもなっているりんどうの春作業も急ピッチです。こちらも同様に生育が遅れております。

      このりんどうの支柱についてご紹介します。

      りんどうは露地栽培で、田の転作として花としては広い面積で行います。10アールで約7,000株が植わっていて、約3万本(約200ケース)の出荷になりますが、端っこに太い支柱、畝の中は細い支柱、そして畝の中も細い支柱6本につき太い支柱1本という間隔で支柱を立て、それにフラワーネット3段を掛けて栽培しています。

      この支柱は当地では「イボ竹」という製品を買って使っています。他産地ではハウスに使うような直管のパイプを使っているようです。

      この支柱の太いものについて、県内盛岡市玉山の知り合いの方がお持ちの「オノオレカンバ」(別名「アンチャ」)を製材していただき、搬入もしていただいて、そしてこのほど設置作業に着手しました。背の高いりんどう品種に使うため、長さ2.1mにしてもらいました。2年目のりんどう畑に設置して、あとは潰すまで数年間立てたままです。今年は大雪で200本も支柱が折られ、大きな損失でした。かといって何百本もいちいち秋に抜いて春に挿すわけにもいきません。。。


      アンチャ2

      土中に挿す部分に防腐剤を塗りました。1本1本がズッシリと重いです。オノオレカンバはそう太い木ではないらしく、幹を4分割した際に1つの辺は丸みを描いているものもあります。市場では出回らない特注品ならではです。

      何と言っても、この木の特徴は素晴らしく堅く、年輪が詰まっていて、重量感もある木だということ。沿岸部では船の櫓に使われているとテレビで見たことがあります。水にも強いのでしょう。また箸に使われることもあり、丈夫で長持ちするようで、長年使って塗装が剥げて摩耗した感じになっているものを見せてもらったこともありました。何十年ももつのでしょう。

      水に強く、超堅くということで、荷重もかかり風雪雨にさらされる園芸支柱にはまさに最適と思います。なんせ「斧が折れる」樺というくらいですから。。


      アンチャ4

      全ての支柱を木にすることは難しいでしょうが、せっかく森林資源の豊かな岩手にいるのですから、園芸資材にも岩手の木材をふんだんに活用し、輸入に頼るプラスチック素材の混じる化学工業品を少しでも減らしていくことは大事だし、意識していたいことと感じますね。地産地消で林業振興にもつながるのではないでしょうか。

      前に栗の木で机を作ってもらったことを紹介しましたが、今回の玉山の方も同様で、このように木に囲まれた生き方をしている知人の存在にも感謝したいですね。

      りんどうはこれから株仕立て(芽かき)があり、それが終わってからネットを下げるのですが、2年目のりんどうは自然に生育させてやりたいので、設置完了後、このまま株の高さまでネットを下げました。写真に写るように、端には横に板を3枚使用します。普通は杉で作りますが、15年くらい経ち古くなってきています。この板は森林組合で製材したものですが、丈夫な素材、県産素材を用いたいものですね。

      posted by: 渡辺哲哉(園主) | 農業について | 07:42 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
      合鴨米・自然農法・南部小麦の研修レポート
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        小田1


        この時期には研修会がよく行われますが、岩手有機農研でも 7月15日(日曜日)、雨の中でしたが、現地見学会として2件の農家を訪ねる会合がありました。


        午前はまず花巻市東和町の合鴨水田を見させていただきました。40年慣行農法で稲作を続けておられましたが、近年、当研究会のメンバーの影響もあって、合鴨を導入されたということです。1.8haの水田のうち6反分を合鴨農法で営まれており、ここは無農薬はもちろん無肥料で、反当1.5tの地場産の堆肥のみを施用しているということでした。


        栽培はすべてポット育苗・田植えで、慣行栽培の田植えの後に植え、稲刈りも同様に後から行っています(コンバイン)。見学日は田はまだ水をたたえていて、あと1週間くらいで鴨を引き上げ、落水するとのことでした。中干しと考えれば少々遅い気もしますが、そうではなく、以後はほとんどもう水は入れずに稲刈りを迎えるということです。中干しをしてその後に幼穂形成期頃から8月末頃までは水を入れましょうという常識は必ずしも必須ではないのかもしれません。人力と違い、鴨は引き上げたらそれで終わりでしょうから、いくらでも遅くまで稼いでもらいたいということと思います。



        小田2


        田の水は程よく濁っていて、雑草は全く見当たりませんし、欠株だらけのわが家と違ってきれいな田んぼですね。「ひとめぼれ」です。全般的に丁寧な仕事をされる方と見受けられ、余裕を感じました。いずれ稲の生育に応じて稲を傷つけないよううまく鴨をコントロールしていくことは技術や経験を要することでしょう。初期など、与えるエサ(くず米)が少ないと苗を食害するケースもあるので、鴨の満腹感のさじ加減も重要とか。


        合鴨米の販売は東和町内の産直施設への出荷がメインで、他方、盛岡の業者さんを介して東京方面にも出されているようでした。また岩手を拠点に自然や食に関心を持ち自然とともに暮らしていく生き方を実践活動している「喜楽人」というグループもこの合鴨農法に参画していて、一部の田については「喜楽人」のメンバーが自主的にバインダー刈り取りのハセ掛け作業をし、販売消費まで行っているとのことでした。



        小田3


        これは鴨たちの詰め所です(お休み処)。くず米を置いていますね。


        さて目下の課題は処分した合鴨自体の有利販売はないか、ということ。肉が堅い合鴨は焼き鳥屋さんでも需要は見込み難く、現在思案中ということです。もう少し合鴨栽培自体が増え、その廃用肉の存在も一般化してくれば一定の需給は出てくると思いますが、現在は希少な高級の肉という扱いながら、実際はまだ販路がない(存在感がないという意味もありそう)状態のようでした。


        「合鴨米」には高級なランク付けのイメージも感じられ、単に草取りを鴨が代償しているという意味合い以上に米自体の価値(消費者の持つイメージ)も高めることができるようにも思えます。生き物であるだけになかなか導入には勇気がいることですが、田植え後の1か月のまさにこの時期、私も同等の7反分ある田の草取りに費やされる重労働の日々ですので、試験的にも一部の田からでも始めてみたい気がします。しかも「人力除草の米」よりも付加価値の高いのが「合鴨米」ブランドだとすれば、人の努力も鴨には及びませんよということもあり得ることで。。。


        また鴨の接触刺激が良いのか、生育が丈夫で、いもちにもなりにくいとの印象を持っているそうで、単に窒素投入が少ないからという以上の効果も感じているそうでした。


        会議室へ移動しての質疑応答やその後の昼食時間も参加していただき、話を広くうかがえて、充実した研修となりました。お昼は東和の婦人グループ「つたの輪」さんのお弁当をいただきました。



        わが家の農法では元肥および田植え後に米ぬかを結構投入し(元肥料の方は発酵させてから施用)、また少なくとも8月中は水を切らさないように管理しています。この2点は除草のためというよりも、おいしいお米にならないか、と期待して行っている面が大きいです。合鴨栽培だと遅くまで水を入れている分、鴨を引き上げ後に水を切る(もちろん稲刈りの機械のため)農法が一般的ならば、食味値に影響はないか、ちょっと知りたい気もします。除草の意味(+食味値アップ)も込めた米ぬか散布も当然やらないでしょうしね。しかし鴨の糞とかも入るし、別の風味に仕上がる可能性はありますね。鴨は確かに付加価値がありそうです。人の努力や気合いの注入を前面に出すような当園の方式は時代遅れかも? 人は楽して別のことに時間をかけるべきか。。。



        藤根1


        さて、午後は場所を変え、石鳥谷の「やえはた自然農園」さんにお邪魔しました。園主の藤根さんはもともと農家の子弟さんでありながら、全く慣行と決別した自然栽培(草生栽培・不耕起栽培)を目指していらっしゃいます。


        自然農法にはいろんな段階があり、そこでできたもの(草や収穫物関連物)以外を肥料等として持ち込まないという大前提を基本にしながら、化石燃料も使わない、不耕起・草生の栽培法を目指し、その中間の段階も存在します。後者に近づけばこれは特に稲作では確かに究極的な姿で、野菜以上に難易度の高い困難な栽培技術と思いました。もちろん栽培という一つの断面の話ではなくて、余計なエネルギー使用に依存しない、生き方暮らし方の問題も含まれてあります。



        藤根2


        一通り眺めただけでは把握できないような、雑然としつつも、いろんな生育ステージのものを綿密に計算して植え、常に品目を絶やさないように育てている。しかも生態系バランスを考えていろんな品目が混生しているのですから、その管理運営はさながらパズルを解き進めるように進行していくようです。冬期に綿密な計画を立てておられるようでした。


        品種についても、自家採種を基本として、より栽培の環境にあったものに近づけていく努力を行っていました。これも自然栽培の基本ですね。



        藤根3


        ここはハウスで、雨が当たらない分、草は見当たりませんね。草も取るのではなく、刈って置いて行くのが基本のスタイルになるようです。


        もっとも、稲作となるとこれは相当大変なことで、究極の姿ではあるでしょうが、通常の耕起・代かき・除草の方法が現実的で、エネルギー不使用の自然栽培稲作部門は面積的にはまだ多くはないようでした。ただ田はまた別ですから、野菜の世界において理想の姿を実践されていることに、深い敬意を感じずにはおれませんでした。そして稲も小面積ながら理想を追究していらっしゃる。


        陸羽132号を栽培されているようでしたので、私は本年で終了にしますが、以後は藤根さんにお願いしたいと思います。来年の秋以降は「やえはた農園」さんにということで、当園で種が消失する罪悪感が少し薄らいだのでした。気象的にはここ奥羽の山村よりも適地だと思いますし。



        南部小麦揚げ菓子


        さて、農家関係の研修と言えば、1週間前の7月8日に、「岩手食文化研究会」で岩手県北部の小麦栽培農家を訪ねてきました。南部小麦の出回り始めた当初から栽培に着手した草分け的な方です。食分野での研修ということもあり、あまり栽培的な話題は少なかったのですが、個人的に質問したところ、小麦栽培では深く耕起することが大事で、プラウで深く膝まで掘るのだそうだ。それと堆肥をしっかりと投入すること、と。


        そして南部小麦を使った揚げ菓子も作っておられました。揚げた後に自家製の味噌を塗っています。



        食の匠レストランメニュー


        それから場所を変えて、農家レストランで、岩手県認定の「食の匠」3名が合作で提供するメニューをいただいてきました。「野の里」(九戸村戸田7-43-3 TEL0195-43-2594で予約が必要だそうです)という民家を改造したお店です。右に見えるうどんは、この手打ちうどんで「匠」の認証を取った「匠」のうどんです。もう1品「匠」認定料理があるようでしたが、どれか忘れてしまいました。いずれすごく豪華です。


        南部小麦という一つの品種が時を重ねて農村文化としてのブランドになっている。そう感じました。


        私の個人的感想ですが、レストランという場所がプロの料理家の世界というのでなく、やはり生産者自身に開かれた「農の営み」の分野にもっとなっていけばと思います。農家の農業観も変わりますし、「食」の側に大きく「農」が顔を出していることが大事と思います。


        私が農家としてこの「食文化研究会」に参加しているのも、農の意識や概念をやはり豊かにしていきたいと感じるからです。農が農の内部に閉じこもって、規模拡大や補助金に有利な品目といったことにこだわっているだけでは、農のスタイルは変わらない気がします。各人が、規模が小さくても自分のスタイルを確立して、違ったスタイルの農家たちが地域内で相互に補い合い、それを相乗的に外部に発信していく姿が望ましいと、私は考えております。


        そういう視点から「耕作放棄地」問題や「誰が農地を守るのや」の論点が初めて出てくるのであって、「農地集積」ありきで議論が進む発想には疑念を感じます。はたしてそこで担がれる「担い手」が生きていけるのか。。。


        もちろん単品目の大規模化の市場大量出荷も、農家経営を支える重要な柱であり、当園ではそれが切り花りんどうであるわけですが、りんどうは冬期は仕事の発生がありませんし、出荷時期が集中する作型ですから、大規模化は難しく、中途半端な面積拡大で品質を下げ経営を悪化させてしまう失敗も数多く経験してきました。


        いろんな観点の事業を組み合わせながら、一年中暇なく過ごしていけること、これが大事で、そのための研修会参加であります。

        posted by: 渡辺哲哉(園主) | 農業について | 12:53 | comments(0) | trackbacks(1) | - | - |
        たらの木の視察に行きました
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          山桜2012

          今年も、わが田畑からの角度でのみきれいな丸い姿を見せてくれる一本桜が満開となり、本格的な春の農作業開始ののろしの合図となりました。今年のこの写真は5月9日。例年よりも3日遅れというところでしょうか。ところがこのあと強い寒気が居座り続け、この週末は実に寒い、ちょうど1か月前の気温に戻った感じでした。

          ようやく今日、久々の温かい好天の日を迎えています。りんどうの支柱・ネット作業と芽かき作業を並行して行っています。田にも早く堆肥を配り耕起したいところですが、まだ追いついていません。


          柿崎資料館1

          さて、寒い雨の12日土曜日でしたが、山形県真室川町の農林家、柿崎さん宅に、予約していたたらの木の種根を買いに行ってまいりました。多忙な時期だし郵送でも良かったのですが、同じ2mの雪国。その環境をやはり一度目にしておきたかったのです。岩手県内矢巾町の生産者の視察に行ったことはこのブログでも記事にしましたが、その方もこの柿崎さんより種根を頼んでおられます。ここ奥羽の里の環境としては、近い矢巾よりも他県真室川の方がずっと近いので、目にしておきたかったのでした。

          また、もう1つ。この柿崎さんは真室川のお住まいでの山仕事や森に関わる品々を展示した資料館を作っておられるし、奥様のヤス子さんは山村を舞台に農林業に関わるエッセイを数冊書いているという著述家でもあります。本を読んで興味を持ちまして、という来訪者が年間千人に上るそうです。

          わが家も家族で出かけましたので、その千人のうちの5人にカウントされましたね。森の中に子どもたちの啓蒙やの憩いの場をと、ログハウスを建てられているという情報も得ておりましたので、これは子どもたちも一緒に、と、土曜日を選んで出かけたのでした。昨日の日曜日は消防演習もありましたしね。

          そんなわけで、写真は自宅の後ろにある古民具の展示室を見させてもらっているところです。


          柿崎資料館2

          家内は展示された、蔓で編んだ小出しに関心を示しています。柿崎氏より丁寧に説明をしてもらいました。右にぶら下がっているのは何だろう?


          柿崎資料館3

          これは古い蓄音機。家も本当に立派な昔ながらの建物で、古い道具類もいっぱいあるようです。この柿崎さんは、私の見るところ、とてもマデにキッチリと仕事をこなされるタイプです。そうしたご主人の性格が随所に見て感じ取られました。農家にありがちな雑然とした感じが全くなく、すべてきちんと整然としているのです。本当にたいしたものです。


          柿崎資料館4

          これは鯨の化石だそうです。


          柿崎百樹の森植樹

          これは、柿崎氏の山林の地所に百種類の木を植えて「百樹の森」と名づけている森です。繁ってくるのはまだこれからですね。その中にログハウスがあり、そこも憩いの場になっています。ワイヤーでのターザン遊びも作ってありましたが、あいにくの雨で遊べませんでした。次回また訪れる機会があるでしょう。

          ちなみに真室川町には産直施設そばにトロッコ列車がありまして(1回百円)、これも次回の楽しみに残しておきました。


          あすは芽だし着手

          これが購入したたらの木の種根です。無事たらの芽の生産にこぎつけた暁には、インターネット販売および地域内の旅館さんに買ってもらえないかと思っています。まずは木を無事育てることができるかどうか。芽出しが難しいらしいです。

          きっと雪のない内陸平野部よりも、雪国の山間地にこそ適しているのではないか、とひそかに願っているところです。山菜系の促成栽培は多雪山間地帯の冬の品目としては最適なのではないか、と感じています。

          たまたまここ西和賀町内には生産者がいないということで決意をした次第ですが、一般には、やはり冬の収入をということでかなり導入も進み、既に一般化された品目になると思います。何事もやってみなければどうにもなりませんし、適宜、記事にも書いてみたいと思います。


          ボカシ2012

          さて、田んぼの方も、育苗が開始しております。本年もまた多くの地元産米ぬかが集まりまして、現在発酵させているところです。今年は田の面積も増やします。「いわてっこ」は在庫薄となり、いつもお買い上げくださっている方々限定での販売に切り替えさせていただきました。陸羽132号はまだいっぱいあるのですが。。。

          時期半ばで品切れにならないよう、今年は1.4倍に面積を拡大し、132号はグッと減らし「いわてっこ」を大幅に増やしております。計画通りまずは苗が無事できて、田植えを終えることができるよう、前半戦を気を抜かず頑張っているところです。

          posted by: 渡辺哲哉(園主) | 農業について | 13:14 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
          たらの芽ふかし栽培の見学
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            たらの芽1

            3月11日の今日は、朝から雪降り。。。午後の震災時刻の頃にやっと止み、穏やかな曇り空でした。昨日よりはあったかいです。

            震災の日の夜は猛烈な雪で視界不良の上、信号もなく、車のライト以外に明かりのない道路の運転でした。時折り運転していてもはっきりわかるかなりの余震の揺れを感じながらの、しかも金曜の帰りに入れるつもりでガソリンギリギリの状態での帰路のことが鮮やかに思い出されます。カーラジオをつけていましたが、何を放送していたか、全く憶えていません。今日は日中はラジオの特別放送を聞きながら、ハウスの雪掘りをしたり、農業関連の調べものをして過ごしました。

            昨日は盛岡へ出かけ、子どもたちはシーズン最後の(といっても2回目ですが)スケートを楽しんで、そして午後から夕方にかけ、盛岡の南、矢巾町内の農家さんのところに「たらの芽のふかし栽培」の見学に行ってまいりました。

            たらの芽2

            かえって子どもらが迷惑をかけていたかも。。。

            冬期の営農というのは特に豪雪地であるわれわれの土地の者にとっては実に根本的な課題です。2mの積雪(数年前までは最大1.5mの積雪ですよと言っていましたが、近年は2mが通常になっていますので、これが例年と言った方が良いと感じています)の中では、現実的にはハウス栽培しか無理でしょう。

            たらの芽3

            たらの芽はりんどうと同じで、すぐに出荷できるものではありません。春に苗を植えて1年はまるまる養成し、次の年(2年目)の晩秋にこのように生育した茎を畑から伐採し、それを最初の写真のように芽ごとに切って施設内で出芽させ、出荷するという作型になります。ちょうど2月3月の出荷になるので、冬の仕事としては最適かと思います。茎を刈り取る時期はちょうど根雪の直前で、問題ありません。真冬に雪を掘って採ってこいといわれれば、諦めるしかありませんが。

            たらの芽5

            暖房は薪でした。薪割りせず丸ごと投入できるタイプですね。シンプルでかっこいいし、灯油を使わないで米等を乾燥させる方針の当園にとっても、理想の暖房法です。スチールのチェーンソーも買いましたしね。

            たらの芽4

            通常、たとえばハウスのイチゴ栽培など、日本海気候の豪雪地帯では積雪期以外も含め日照が足りないなどと言われることがあり、まさに真冬などほとんど太陽は見れなかったりしますが、「ふかし栽培」では、写真のごとくむしろ遮光をしているほど。棚も2段にすることで省スペースとなるわけで、除雪の労を考え小さなハウスでも十分出荷作業量をこなすことができるものです。もちろん暖房費の節約にもなります。

            この矢巾町の藤原さん宅では、夏はキュウリの専業、そして冬はこのたらの芽栽培で周年営農をされています。ちなみに奥様は私がいま勤めている盛岡普及センターの普及員ですので、専門知識や技術指導面では完璧ですね。県職のかたわら土曜日曜は家業の手伝いで、ご苦労様です。たらの芽のために50坪ハウスを新設されたとのことですが、たっぷりと作業スペースも確保され、ハウス面積としては十二分という感じでした。私が始める時はこの藤原さんの指導を仰ぐことになるでしょう。若くて熱意のある農家さんでした。時に出荷が集中し深夜残業もあったそうですが、一層のご活躍をお祈りいたします。高齢化が進む中、こういう農家が新しい品目にチャレンジし、試行錯誤の努力をして所得を得る。頼もしいし、やり甲斐を感じさせられますね。

            たらの芽6

            木を少しいただいたので、発泡スチロール箱に立て、水を入れました。部屋に置き、これから観察したいと思います。

            たらの芽7

            また、半端物ということでたらの芽も頂戴しました。早速天ぷら等でいただきたいと思います。光線の量や温度で色合いも変わって来るそうで、多湿によるカビに注意が必要とのことです。ハウスを閉め切る時期だし、雪国では特にも空気を循環させる扇風機は必要と感じました(藤原さんも使っておられました)。

            たらの芽のハウスに?

            一方、沢内のわが家の水稲ハウス。3間×6間の小さな18坪ハウスですが、一応補強も入っております。3年前に当地を去られた方から譲られて、抜きに行き、こちらに移設したもの。その様子も当時記事に上げました。ふかし栽培はこちらでやることになりますね。

            先週の日曜日3月4日に雪掘りに着手した後の写真です。周囲を50cm掘り、ハウスの中は多い箇所を30cmくらい掘ってとりあえず高さが均等になるようにして、スコップをジャキジャキ突き刺して空気を入れ、第一段階終了というところ。

            たらの芽ハウス?2

            こちらが本日の作業後の様子。ハウス内に2本溝を入れました。

            冬もビニールを掛けてとなると、やはり除雪機が欲しくなりますね。日々の作業としてスコップでもできる面積ではありますが、投げ上げる場所がすぐに遠くなるので、、。とはいえ除雪機も遠くへ飛ばせるクラスでないと通用しないので、車を買うくらいかかるんですよね。

            たらの芽の冬期栽培は結構あちこちで行われ、いまや新奇なもの狙いの品目ではないでしょうね。奥羽の里の雰囲気にもうまくマッチングするものという気がします。
            posted by: 渡辺哲哉(園主) | 農業について | 17:29 | comments(2) | trackbacks(0) | - | - |
            ジャガイモの糖度を測ってみました
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              2012.3.3路面の雪

              少し寒気がゆるんで、カチコチだった路面も濡れた感じになってきました。3月ですね。雪もやや締まってきたとはいえ、それでも子どもたちよりは遥かに高い雪の壁になっています。これから隣のビデオシアターギャラリーへビデオやDVDを借りに行くところです。

              さて盛岡市内の「ちいさな野菜畑」というショップ(ジャンルは何だろう。産直店でもあり、食事もできます。こだわりの加工品日用品も仕入れています)に、今期初めて販売を意識して作付けしたジャガイモを出荷してみましたが、それに伴って調べものをしてみました。

              ジャガイモは低温貯蔵することでデンプンが糖に変わり、甘みが増すということは割合知られていることです。北海道の産地ではそうして「熟成」されたジャガイモを出荷しているようです。わざわざ収穫後の農家がこぞって出荷する秋の時期に競合して販売するよりも、せっかく当地域には農協に雪室があって、当園では米も貯蔵に利用しているので、雪室貯蔵して、お店からジャガイモが品薄になるのをじっと待ってから販売した方がお客さんのためにもなりますね。

              ジャガイモ糖度試験1

              それで実際11月に雪室に入れて4か月経ち、そのまま作業場に置きっぱなしにしていたものと比べてはたして糖分が増えたかどうか、、、という実験を、土壌診断室で普及員とともに行ってみました。

              まずジャガイモの皮を剥き、包丁で断片を切って搾ります。写真の器具の丸いくぼみにジャガイモの汁がたまるので、それを糖度計にたらして測るのです。

              ジャガイモ糖度試験2

              糖度計の青い部分に汁をたらしてカバーをし、後は覗くだけ。

              ジャガイモ糖度試験3

              こんな風に覗くと、中には目盛りに数字が打ってあり、そこにその糖度の数字のところまで青い色が見えて、その境界線の数値を読み取ります。

              ジャガイモ糖度試験4

              搾り器具だけではなく、オロシ器ですってキッチンペーパーで濾した液を測ってもみました。搾り器具のときと、だいたい数値は同じでした。すりおろしの濾した液をさらに5Bの濾紙で濾過もしてみました。すると青い線がくっきりと見え、正確に数値を読み取ることができました。

              さて、その結果、なんと、雪室に貯蔵したジャガイモよりも、当園の作業場に放置(凍みないようにはしましたが)したものの方が糖度が高いことがわかり、ちょっと驚いています。

              数値(Brix値)でいうと、
               雪室貯蔵   メークイン8.5/男爵7.5
               作業場貯蔵  メークイン11.9/男爵9.1
              という結果でした(複数計測のおよその平均値)。

              ネット検索した限りですと、通常は、メークイン4〜5、男爵5〜6とあるようですが、メークインの方がもともと甘いかと思います。サツマイモで8〜12とあるので、ちょうどサツマイモ級の甘さになっているということでしょうか。確かにふかして塩で食べたりした感じでは、サツマイモのような甘さに思えました。

              では、なぜ雪室より作業場が甘さを増したのでしょうか。

              考えてみれば12月以降では明らかに作業場の方が寒く、雪室はむしろ暖かいはず。また湿度も当然雪室が高いでしょうね。推測するに、かえって凍るか凍らないかのギリギリの冷気で責めたてられた作業場の方が、限界パワーを発揮して糖化が進んだのかもしれませんね。

              ただ9月10月の暖気による劣化を防ぐ意味では、8月下旬の収穫後、乾燥が終わった9月下旬に未選別のままでもとにかくいったん氷室に入れ、農閑期となる11月末頃に出庫して整理して作業場に格納するという方式が良いのかもしれません。ブヨブヨ感が少なく固くて新鮮みのある状態で冬を迎え、作業場で静かに冷気にさらし熟成をかける、というのがひょっとしたらベストのジャガイモを創出するポイントなのかも知れません。

              盛岡近辺の生産者の方も真冬の作業場の冷気は当地と同じでしょうけれど、秋のうちの劣化のことを考えれば、やはり新鮮な状態のうちに出していただいて、冬場はわれわれ雪国からという住み分けをするというのはいかがでありましょうか。
              posted by: 渡辺哲哉(園主) | 農業について | 09:48 | comments(0) | trackbacks(1) | - | - |
              岩手有機農研の研修会 in 風雪の奥羽の里
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                 有機農研研修会

                昨日と今日、ここ奥羽の里沢内の銀河高原ホテルで、岩手有機農業研究会の研修会が開催されました。学習の部は、長く西和賀農協の組合長を務め(現在は合併を強いられ花巻農協になっています)、また岩手有機農研の会長もしていた地元沢内の佐々木覓(もとむ)さんによる講話で、沢内村の村長深澤晟雄氏の逸話や村の歩み、生命や生物についての考え方などを述べ、農業についてのヒントを提示してくれました。

                その後、懇親会に入りますが、有機農研の集まりだけに、自分たちで持ち寄った食材を料理して味わう会となりました。当初、この点を考慮して西和賀町内の別の食事なしの自炊設備付き温泉宿泊施設の利用を計画し予約していましたが、不測の事態が生じそこを利用できなくなってしまったため、急遽沢内銀河高原ホテルへと交渉しまして、私たちの趣旨につき支配人のご理解とご賛同を得ることができまして、われわれが持ち込んだ器具で料理をさせていただくことができ、広間と食器を提供してもらうという心遣いをしていただきました。大変変則的なお願いを無理を言って聞き入れていただき、とても有り難く感じました。これも嬉しい何かの縁と感じました。

                料理はタラの鍋と広島風お好み焼き10枚(私が製作)、それにビスケットの天ぷら(家内が製作)、漬け物類(地元のお母さん)、という献立で、銀河高原ビールで乾杯することができました。会は盛会に終わり、部屋に移動しての二次会まで含め遅くまで話が盛り上がったのでした。


                ハウスマブ1

                2日目朝はホテルで朝食後種苗交換会を行い、子どもたちも何人かいましたし、この風によるわが家の雪の造形を楽しんでもらおうと、ホテルからわが家まで吹雪の中移動し、子どもグループはわが家のこのあたりで雪遊びに興じたのでした。この写真は今日のものではありませんが。

                その間、大人たちは深澤晟雄資料館を見学し、私も初めてこの施設を訪れました。「冬は開いていないかもしれないぞ」ということで電話しても案の定留守で、近所のここに勤めている方の家に電話したら、いまから開けに行ってくれるということになり、見学することができました。

                展示品の見学の後、ビデオ映像も見て、老人と子どもの医療費を全国に先駆けて初めて無料化し、またブルドーザーを導入して道路の除雪を行った故深澤晟雄村長の足跡、「住民の命を守るために私の命を賭けよう」と努力奮闘し、結果、当時県内ワースト1であった乳児(1歳までの)死亡数が、実にゼロとなった、という道のりを有機農研の方たちとともに振り返ることができたのでした。それは昭和37年、私の生まれた年でありました(私は広島市生まれですが)。その年の12月31日が終わり、1歳未満の子が一人も死亡しなかった瞬間を迎えた時は、計り知れない感銘が村中をよぎったに違いありませんね。

                そのことは2年くらい前に「そのとき歴史が動いた」という番組でも放送されました。


                ハウスマブ2

                さて文面とはあまり関係ありませんが、風による雪庇(マブ)でハウスのてっぺん近くまで雪が溜まっております。今日は花巻市東和町の子どもたちもここで遊び、部屋でも遊んだり大人も話し込んだりし、先ほど風雪強い中、帰宅していきました。

                雪の起伏が激しいため、かくれんぼもできるんですね。それも発見でしたね。


                ハウスマブ3

                村内のホテルに泊まることなどそう滅多にあるものではありません。子どもたちもいっぱいいたし、温泉に入ったり卓球したりもして、とても楽しい週末になったようです。

                その東和町の農家は私と同じ信州大学の出身者で(奥さんも)、私よりもやや前に岩手へ新規移住し、有機農業だけで暮らしておられます。こうした意欲ある、また明確な問題意識やビジョンを持って奮闘している方々との交流はとても啓発されることです。いろいろ挫折感の絶えないわが家の農業経営ですが、前向きに頑張りたいものです。
                posted by: 渡辺哲哉(園主) | 農業について | 17:02 | comments(2) | trackbacks(0) | - | - |
                陸羽132号米分析
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                   132号試験1

                  2010年に初めて栽培し収穫した稲の品種「陸羽132号」。いまから90年も前の品種ですが、岩手へ移住し農業を始めた当時から気になっていて、いつかやりたいと漠然と思いながら、15年間が過ぎる頃になりやっと籾を入手することができ、1作、取り組むことができました。そして農閑期になり、この品種について、特質の試験をすることができました。

                  まず大事なのが、発芽率です。通常、米や麦は種子を購入して栽培することがまずほとんどで、自種は交雑を避ける意味でもなるべく使用しないようにという風潮があります。とはいえ、132の場合は種子を購入することもできず、当然ながら自分で作り続けていくしかないわけです。

                  普及センターでは、種子販売用の種子について、発芽率の試験をしています。種子用にと栽培を委託された水稲農家は、交雑させないことはもちろん、突然変異的な株などの抜き取りにも注意しながら、米作りをします。それをサンプリングし土壌分析室の装置を使って、発芽率を調べています。食べる目的ではなく、種にするための米ですから、来年の種まきまでに調べておきたい項目ですね。

                  その発芽試験に、わが132号も一緒に同条件で便乗したものです。

                  試験に先だって、まず休眠打破させるために40度で5日間温めてやります。まだ冬を越していないので休眠中で、それをしないと水に浸しても発芽しないわけです。


                  132号試験2

                  このプロセスで種は春が来たと錯覚し、芽が動いてくるということです。次いでシャーレに100粒蒔いて水に浸し、恒温機で25度設定にし、発芽を促します。


                  132号試験3

                  1週間経って、出芽がはっきりしてきました。こういう感じです。2シャーレで試験しました。シャーレにはろ紙をしいて、うっすらと水に浸して、乾燥しないため蓋をかぶせておりました。


                  132号試験4

                  そして100粒中、何粒が発芽しているかを、ピンセットで並べながらカウントしていきます。発芽と認める条件は、根が1cm以上発根していることと、芽は2葉目が脇から少しでも出ていること、の2点です。これ以下の生育のものや発芽していないものはシャーレに残したまま恒温機に戻し、さらに日数を待ちます。


                  132号試験5

                  結果は、現代の品種よりも良くありませんでした。やはり昔の品種だからでしょうか。最新の現役品種ヒトメボレやわが家でも作付けしている「いわてっこ」などが軒並み90%といった高い発芽率だったのに比べ、132号は60%程度で、芽の出ない持ち越しが結構多く残ってしまいました。2シャーレとも全く同じ結果でした。

                  良いところをどんどん取りながら改良を進め、現代の品種ができているわけですから、性質の均一性といった側面の中にこの発芽率も含まれ、その点も含め改良されているということでしょう。

                  また何日か待ち、その間に基準をクリアできる発芽を認めた種子も何粒かカウントできました。しかし、実際の種まきを考えると、最初の5日くらいで発芽してくれないと、おそらく出てこないんじゃないかという気がします。実際のハウスは25度の一定なんて条件では全然ありませんし、わが家は出芽機械を使わない自然発芽方式ですので、より厳しく見ておかなくてはいけません(現実の出芽には2晩の30度催芽+播種後1週間かかります)。

                  種まきのときにはブログでもいつも苗半作と書いており、出芽が揃うまでの心配や気遣い、難しさを毎年のように記事にしておりますが、まずこの60%という発芽率を念頭に入れて4割増の播種量で種まきすることが必須になることでしょう。この点がわかっただけでも大きな成果でした。

                  もっとも、この132号が現役の時代では、田植え機はないわけで、手で植える分には別に良い苗だけを選んで植えれば良かったのです。発芽率などあまり関係ない農法だったでしょう(まあ種の量が余計に必要な分はマイナスでしょうが)。現代は田植え機で植えるので、悪い苗も植えられてしまうし、また欠株が多くなってしまうのが一番困るところです。


                  132号試験6

                  さてかわって今度は、「千粒重」の調査です。1粒で測ってもピンと来ないので、玄米1,000粒の重さを計測します。重い方が1粒当たりも重くて大きい米だということです。まず、籾摺りから。


                  132号試験7

                  次いで、篩に掛けます。これは篩。くず米が混じっても真の粒の重さにならないので、1.8mmの篩に通しました。それを20g測ってそれが何粒かを数え、計算式で逆に1,000粒では何グラムか、を割り出します。


                  132号試験8

                  20g計量した132号の籾をカウンターで測っております。手ではちょっと数える気になりませんので、機械を使います。機械とはいえ、必ず何粒か誤差が出ますので、何回か測って平均値を出します。


                  132号試験9

                  これがカウンター上部の受け皿で、ここの中心付近に20g投じますと、振動でだんだんと列をなしながら上へ上がっていき、右の最上列から1粒ずつ落下していき、落下途中に数えてくれます。

                  平均し、20gで962粒ありました。これを1,000粒に換算した千粒重は20.55gでした。

                  ちなみに、H22の雫石産の「いわてっこ」の千粒重は22.6g、「あきたこまち」で21.4gというデータがあり、20.55gの132号は1粒が軽い、粒が小さいという結果になりました。

                  一般に、粒が大きいほどおいしさを感じるという経験則もあるようで、この点もやはり改良が進められ現代の品種に至っているということなんですね。

                  もともと東南アジアの暖かい地方で穫れていた稲が日本に伝播し、北海道でまで栽培が可能になったということは、まさに品種改良の恩恵によるもの。江戸時代に何度かあった大飢饉は歴史の教科書で学びましたが、その都度大勢の餓死者が出ていたわけですから、国家の危急の課題だったのが米の品種改良と思います。関東以西の方にはわかりにくいかもしれませんが、東北北海道の太平洋側では千島海流に乗ってくる夏場の冷たい風(ヤマセ)により、米で最も大切な穂が出る直前の時期(7月下旬〜8月上旬)に冷風を浴びてしまうと不稔が起きて米が穫れない、つまり冷害に当たってしまうのです。

                  近代になりやっと品種改良という技術が確立して、その草分け的存在になったのが、秋田で開発されたこの陸羽132号で、時代的には宮沢賢治が農家に農業技術を懸命に普及しようと情熱を注いでいた頃です。冷害にもいもち病にも強い多産の品種として、時代の最先端を何十年も走り続けたお米です。まさに原点。ここから、コシヒカリもヒトメボレも出てきました。そしてオリンピックの記録が時代とともに塗り替えられていくように、数値的な特性は乗り越えられていきました。もし変わらなければ品種改良の意味はないでしょう。それが今回の計測でよくわかりました。

                  隣のおじいさんは昔132号を作付けしていたそうです。80歳だから、記憶にある世代ですね。ここ沢内ではちょっと遅く、水のあったかいところに作付けしたそうで、うまい米だったそうな。私の感じだとあきたこまちと同じくらいで、いわてっこよりは遅い品種です。千粒重もそうだが、まさにあきたこまちに近いのかもしれませんね。生まれも秋田だし、また背丈も高い方なので。

                  22年は猛暑の年で、ここ奥羽の山間地でも助けられましたが、一般にはもっと平場向けで、まさに賢治先生のいた花巻辺りが適地だったのでしょう。ここは花巻よりはずっと寒いところですので、理想となる品種はやはりいわてっこでしょうけれど、しかしやはりなぜか惹かれる品種、この132号にもずっと付き合っていきたいものと考えております。

                  132号試験10

                  最後はすべての籾を2.1mmの篩に掛けています。これは種籾のための選別です。この籾を4割増にして種まきすれば大丈夫でしょう。本当はノギを取りたいんですが、脱ぼう機は結構高いんで、それは我慢するとします。種を買うようになった現在では脱ぼう機なんて、それこそ種子を栽培している農家しか使わないはずですね。籾は11キロあるので、4割増にして、かつ薄まき減量で勘定しても3反分分は確保できているでしょう。あとは玄米にし、販売用および粒の小さいものは自家食用分としてストックしています。もし興味のおありの方はご連絡くだされば、少量でしたらお分けできます。



                  posted by: 渡辺哲哉(園主) | 農業について | 08:46 | comments(3) | trackbacks(0) | - | - |
                  峰岸ファームさんへ視察
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                    峰岸ファーム

                    みぞれまじりの寒波が来て、とても寒い雨降りが2、3日。何だか子どもたちも具合が悪く、保育所の2人はお休みしました。これからの時期は少しずつ休みを取りながら、農閑期へと下降線を描いていきたいところです。もっともこれからはいつ雪が積もるかという心配の中での作業なので、晴れた日は限りなく有効に利用しなければ、ですが。

                    そうしたある種絶好の研修日和の寒い日に、世界遺産登録へと盛り上がる県南の平泉町にある「峰岸ファーム」さんへ視察に行って来ました。

                    りんどうと米の独自販売を主体にしつつ、農家レストランや楽天での自社他社製品の通販も手がけており、県内農家なら誰でも知っているであろう、大型の農家さんです。母体は建設業の会社だそうで、農業部門のスタートは私と同じ平成8年だそうですが、資本も規模も全く何十倍も上の世界の経営になりますね。

                    大型化した農家が農協系統以外に独自の販売ルートを持つことはよくあることですが、それもまず量や品質への信頼性があって、なおかつ事務作業がこなせるだけの人員体勢がなければ無理ですね。さらに運営する農家レストランや居酒屋で自社産品も使えるし、そこで販売もできます。有機JAS認定の有機米やその米粉を製麺したうどんなどオリジナル製品も積極的です。

                    店舗の場所は平泉中尊寺の駐車場内の観光店舗スペースですから、最高の一等地。レストランは産品販売の実店舗ですから、並行する楽天の運営にも強みを発揮します。やはり実店舗を持っている方が通販ショップでも圧倒的な強さを持つし、長続きするものですね。ここでお昼のカレーうどんを食べましたが、米粉を使ったうどんの粘りやコシは独特で、とても美味しくいただきました。米粉はブームですので、これからいろんな製品が登場してくるのでしょう。

                    大型化した農家が描く多面的生産販売方式の縮図がここにはありました。

                    一方、農場の方では、寒い雨の日ですが、若い従業員の方がりんどうの選別調整に黙々と追われておりました。わが家と同じフラワーバインダーがもちろん活躍しておりました。農に夢を描き九州あたりからも求職者が来るようです。どうか遠地から岩手に来た若者が、夢を忘れず、現実にももまれながら、どうか大成してほしいものです。

                    これから冬場になりますが、経営母体が建設業ですから、土木の受注が増える冬期も仕事に困ることもありません。逆に稲刈り時などの繁忙期は土木部門からの応援も頼めるわけですね。

                    私と一緒に研修に出かけた人は建設業兼農業の経営なので、峰岸ファームさんのスタイルは大いに参考になったことでしょう。とはいえ、わが地では観光地の恩恵は得られませんし、農家レストランなどのショップが成り立つか疑問です。単に夏場にりんどうや米を大規模にやり、冬は建設業で、という図式だけでは、大して利益も上げていけないでしょうから、やはり独自産品か、あるいはそうした他社製品と契約した素材提供という形を含めていくことは必須でしょうね。

                    私も多角的なセンスだけは培っておきたいし、りんどう+米やにんにくの直売にプラスして、もう一つの柱を構築していきたいもの。農家レストランは無理としても、もう一つ売るものの目玉を冬期に。。。まあ以前からの課題なんですが。それが見えてくるまでは冬はパートに出る生活はまだ続けざるを得ませんね。

                    一方、昨日の金曜日は、盛岡の岩手大学農学部にて、花きの分子生物的アプローチの研究発表会が行われ、岩手だけにりんどうもテーマになっていたため、こちらも参加してきました。8演題で午後みっちりと聴講してきました。

                    いまや農学の分野も遺伝子レベルの解析でマーカーを見つけたりする分析作業が主流のようで、こうした手法で病気に強いカーネーションの育種開発を行った例や、突然変異よりももっと頻繁に起こる遺伝子内で塩基配列とかが傷つけられて変異が発生するトランスポゾンという現象の話など興味深く聞いてきました。分子生物学はもちろんチンプンカンプンではありますが、こういう試みが行われているんだということがわかるだけでも成果というべきでしょう。

                    出版社にいたときは、こうしたジャンルの(医学ですが)雑誌を担当していたので、久しぶりに耳にする用語に懐かしさを覚えた次第です。

                    併せて、日本一である安代りんどうがニュージーランドだけでなくチリなどでも栽培進出し、逆輸入している現状の報告なども聞いてきました。栽培は現地の農家さんですが、安代が深く関わっているようです。やはり日本一の産地にはかないませんね。

                    今週末は慌ただしくりんどうの片づけに追われ、月曜日から冬の仕事が始まります。今年は盛岡へ通勤し、土壌分析の作業をすることになりました。久々の白衣を着ての実験作業になります。りんどうの土も持ち込まれることでしょう。県内他産地の土壌を見ることは、どんな数値になっているか楽しみでもあります。遺伝子解析の作業などとは全く異なる初歩的な分析作業ですが。。。

                    posted by: 渡辺哲哉(園主) | 農業について | 13:04 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
                    にんにくの本場青森へ視察旅行
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                      にんにく視察

                      昨日5日は青森県のにんにく産地に視察旅行へ出かけました。近所でもにんにくをやりたいと1期栽培した農家がいて、その方の企画に便乗し同行した次第です。普及センターの普及員と農協職員を含め5名で出かけました。青森県は八甲田をはさみ左半分がりんご、右半分がにんにくの全国トップの生産量を誇る地です。まず八戸を目指し(高速道無料区間あり)、そのやや北、六戸・三沢地域のにんにくの様子を見学してきました。現地の普及員の方が立ち会ってくれて解説と案内をしてくださいました。

                      にんにくを栽培してみていちばん難しいと私が感じるのは、栽培そのことよりも、むしろ収穫後の乾燥と貯蔵です。やはり産地だけあって、私のようなムラのある自然乾燥などではなく、完全に灯油とファンを使った強制乾燥でした。まあ規模も何千倍も大きいですしね。

                      うすうす感じていましたが、店で見るにんにくがきれいな白なのは、この強制乾燥によるところが大であることが、青森の普及員の方から確認されました。また皮剥きの際にエアコンプレッサーを使っていることも初めて知り、これもきれいに仕上げる一助となっているようでした。

                      私は作業場の2階で直射日光を当てずにトタン屋根の暑さで乾燥させる方式ですが、その際も温度が35度を超えてしまうと、「煮える」現象が起き、腐れにつながるようです。いままで、乾燥終了後やや経って播種期になったいまの頃に、握ってみるとにんにくがベターっと軟化してダメになっているものが散見されましたが、これは乾燥が足りなくて内実の多湿により腐ったのではと思っていました。しかしどうやら高温でダメになったという可能性の方が高そうで、勉強になりました。トタン屋根に近い作業場2階は確かにかなりの高温になりますので、本当に要注意です。乾燥に、りんどう用の乾燥機を応用して使えばきれいで均一な仕上がりが期待もできますが、それでは「自然乾燥」でなくなってしまいますしね。。。でもまずエアコンプレッサーは欲しい。。。

                      青森の大規模栽培で見られがちな春腐れ病(いったん芽は出るものの翌春に腐れて欠株になる)はわが家では見られず、それはおそらく少肥設計が助けになっているのでしょう。逆にわが家では最初から芽を出さない種子が結構見られて悩みの種でありますが、これはひょっとしたら、上記の乾燥時高温環境による「煮え」で種子をダメにしている可能性もありそうで、ますます慎重な乾燥管理が痛感されているところです。

                      にんにく植え付け器

                      車を走らせていると、にんにく定植中の光景に出会い、下車して作業風景を見させてもらいました。植え付けには塩ビ管で作ったT字型の植え付け器を使っていました。私もこの器具は十和田市のホームセンターで既に買って持っていたのですが、種が管の中に入り込んで詰まってしまい、うちのように小さい種を植えるのには使えないのだなと思い使わずにおりましたが、おばあさんたちはゴム手袋の指先部分を切り取ったような緩衝資材を、器具の埋め込み位置の管にかぶせる工夫をすることで、種をうまくやさしく押さえ込んで地中に埋め込んでくれることができそうでした。これも現地を見てみないとなかなか想像できないことでしたね。この器具でちょうど覆土7cmに埋め込められるようです。

                      八食センター

                      帰りには、有名な八食センターへ立ち寄ってきました。残念ながら立派な魚を買って帰れるほど今期のりんどうで稼げませんでしたが、子どもたちに鯛焼きを買ってきました。その方が喜んでもくれるしね。

                      マンボウ

                      マンボウを売っておりました。

                      どんな作物でも、努力して築き上げてきたた産地では、経験と技術が磨き上げられ、叡智が詰まっているものです。一人資料等で独学し試行錯誤でやってみても、全く気づかずにお馬鹿なことをしているようなケースも多々あって、やっぱり視察研修は欠かせないわけですね。

                      わが家ではこの学びを岩手産の品種のにんにくに投入して、より高度な栽培貯蔵管理をしていきたいものと改めて感じた次第です。もっとも、貯蔵面では、冷蔵(しかも通常冷蔵でなく氷点下ぎりぎりの温度)、二酸化炭素を充満した冷蔵といった設備がないと翌春まで生き生きと保持することは難しいようで、この辺は限界を感じますね。冬がくる前くらいまでに売り切ることを考える方が無難なのでしょう。まあ一部真空パックや醤油漬けも試してはみたいですが、あくまで少量のものですから、売り物レベルまではいかないでしょうね。

                      posted by: 渡辺哲哉(園主) | 農業について | 19:40 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |