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奥羽の山里農村いちば
▼当園のメインサイトです

奥羽の里、岩手県西和賀町内で耕す暮らしを営んでいます。日々の山村のスケッチや、農産物の販売も行っております。

奥羽の山里からの農村通信
▼新規就農のレポートです

奥羽の里へIターン移住し、住居を構え、井戸を掘って農業を開始した1996年〜2000年頃の日常を綴ったページです。

            
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小麦の脱穀
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    南部小麦刈り取り

    切り花りんどう栽培をしている当園では、8月上旬は大変な農繁期となり、ジャガイモなど他の収穫、にんにく等の出荷、草管理、ブログ記事なども一時中断しておりました。

    りんどう出荷期を迎える前に諸々のやるべき作業を終えること。。田植えやりんどう定植など植え付け作業が一段落した7月ですが、綱渡りのように次々と多様な作業を進めていかざるを得ず、のんびりとはしていられない小規模農家の日常なのでしょう。結局いつも毎日が農繁期なんですが、まずは今年は好天に恵まれたため、7月のにんにく収穫と小麦の刈り取りの作業スケジュールは円滑に進み、収穫も例年より数日早く行うことができて、気分的には楽でした。

    そしていま、りんどうのお盆出荷作業もまずは一段落し、7月中下旬に刈っておいた小麦の脱穀の段取りとなりました。

    当園では稲刈りと同様に、小麦もバインダーで刈って、それをハウスの中に設置した金属製のハセに掛けて自然乾燥させています。稲よりは茎も細く束の数も少ないので、作業は早く進みますし、そもそも全体量が少ないのでいろんな作業の合間に行っていました。


    ハセ掛け南部

    メインになる品種の南部小麦です。写真は刈り取りの直後です。岩手の味の良い小麦として根強い人気があり、当園でもメインの作付けとなっています。


    ハセ掛けライ麦

    こちらはライ麦。非常に背が高いです。


    脱穀時のライ麦

    脱穀日を迎えた昨日のライ麦。とても美しいゴールドな風合いです。


    ハセ掛けコユキ

    コユキコムギです。平泉の農家から分けていただいた種の2作目です。


    にんにく乾燥中

    これは乾燥中のにんにくで、この18坪の狭い乾燥ハウスには小麦とにんにくを同時にハセ掛けしております。出荷用はネットに入れて二つ折りにして掛け、乾燥が終わった現在はネットに入れたまま氷温冷蔵庫に入庫貯蔵しています。種用は黒いカゴに入れて、作業場の中、常温で貯蔵しています(ケース3段にコンパネを乗せてりんどうの選別台になっています)。


    小麦脱穀2015

    そして昨日の8月16日、天気も良く、脱穀を行いました。運ぶ労を少なくするためなるべく小麦の近くで行い、ハウスの中から排塵を外に向け行いました。


    小麦選別2015

    脱穀後、今度は殻を飛ばす作業です。脱穀により稲は籾になりますが、小麦は直接玄麦になります。ただ折れた茎や穂の残骸などが多く混入するために、選別を行わなくてはなりません。昔なら唐箕でやったでしょうが(当園にもあります)、時間がかかるので、現在は小型の籾摺り機を使用しています。選別といっても米のように屑米を除去する意味ではなくて、ゴミを取るという感じでしょうか。

    稲の籾とサイズが違うため籾のついたアラを選別する網は関係なくて、網の上に残って再び籾摺り工程に戻っていくラインに流れるものを、戻さずに、収穫物として袋で受けています(写真下の方のコンバイン袋)。網の下に落ちたものは上の正規の排出路より受けています。大型農家はどうのようにやっているのでしょうか。

    夜8時までかかって、今年の小麦も出荷準備が整いました。今朝ほど計量してみましたが、やはり大した量ではありませんでしたね。。。肥料も有機だけで、しかも積雪地というこ不利な点もありますが、計ってみるとおよそ1アールで10kgという感じになります。

    大量の生産出荷を目的にしているというよりは、にんにくとの輪作に植えている意味合いもあって、にんにくと小麦を交互に植えることでにんにくが連作障害を起こさないようにという狙いもあります。とはいえ、消極的な意味で栽培しているわけではなく、なぜか小麦栽培には惹かれるものもありまして、いまはごくごく少量ですがコユキコムギやライ麦も植えております。まだ種を増やしている段階です。南部小麦もいつも早期に売り切れてしまうので、今後少しずつ面積を拡大していきたいと思います。

    また、もしこれが、じゃあ雑穀などもやってみれば? といった方向も考え得るわけですが、雑穀は機械での作業がまた別に必要となってきます。現状ではすべて手作業になり、時間が取れません。何といっても小麦は稲作の機械が使えるのが最大の強みになります。



    ヤマナシ2015夏

    余談ですが、盛夏のイワテヤマナシです。定植後まる2年経ち3年目を迎えた今年は生長の進みが旺盛のようです。フルーティな香りの良い実がなるのを楽しみに待っています。

     
    posted by: 渡辺哲哉(園主) | 野良仕事 | 08:03 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
    にんにくを掘りました
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      小麦とタラの木

      7月に入り、好天が続く奥羽沢内地方です。手前の小麦「アリーナ」、そしてその奥に南部小麦、その向こうがタラの木です。夏の光景です。7月の大きな作業として、にんにくを掘って小麦を刈ることが控えますが、両者とも1週間ほど早まっていて、今年は7月9日よりにんにく掘りを開始しました。ただこれが例年といえば例年でして、これまで数年は豪雪と消雪遅れがあり遅れていただけでしたか。。


      にんにく掘り

      まずはホワイト六片から掘りました。植え付け後2週間くらいですぐに出芽する休眠の浅いタイプで、その分収穫期も早いです。なかなか通路もマルチ穴も草取りがしてやれませんで、穴に生えた雑草を一緒に引き上げながらにんにくを抜き取ります。

      収穫タイミングが遅れると茎が枯れ弱くなって、にんにくを地中に残してブチっと切れてしまいます。今年は適期に掘っているつもりですが、結構切れてしまい、土が硬くなっていると感じました。雨が少なかったせいでしょうか。それとも冬期間、上に何トンもの雪をかぶってその重みで畝の土がぎゅうぎゅうに締め付けられているのか。。。

      雪の重い布団をかぶっており、直接凍害を受けにくい点はあると思うので、ブチ切れ予防にも、あまり深植えしない方が良いかとも思いながら収穫しておりました。



      八幡平系にんにく

      当園では岩手の在来種である「八幡平」系を2009年より植え付けし、増やそうと努力しています。しかし欠株も多く、分球も少なく不完全な形が多く、また大きさも小さめでして、なかなか思うように順調に規模拡大とはいっておりませんでした。難解な品種ではありますが、大きめの種のみを選抜して、維持し続けたいと思います。その選抜の仕方では当園のオリジナルにもなろうかとも期待しつつ。。



      にんにく掘り賢平

      日曜日に息子が手伝ってくれています。猛暑の中午前の2時間あまり、一緒に八木を掘りました。ゲームに関するルール違反があってその日のゲームが禁止になっていたのですが、頑張って熱意と根性を見せてくれましたので、午後ドラクエ10を許しました。本人も達成感を感じたと思います。

      前にも書きましたが、ドラクエ10はオンラインゲームで、1日2時間の「キッズタイム」のみ無料でゲームできます(最初のソフトのダウンロード時にはもちろん代金を支払います)。長女と1日40分ずつの決まりで許可しています。平日は4〜6時ですが帰宅が4時半なので実質1時間半を2人で分けることです。キッズタイムが終わると強制的にログアウトさせられるので、際限なくやってしまうということはありません。


      八木の赤み

      さて、八木は外皮の赤みが強いです。今年は割合に超ミニサイズが少なく、トウ摘みをしたことと、前年秋に豚糞等をしっかり入れたことによると思います。近年は自然栽培の傾向が強く、こうした肥料を入れずに作る方も多くなっておりますが、にんにくについてはそれなりのサイズを確保できるのだろうか、といつも思います。

      化学肥料を入れた農法でMが当園だと最大級頑張ったL品、化学のSがうちの大きめサイズのMという感じなのではないでしょうか。したがって、当園ではLサイズは出荷しておりません。ごくまれにこれならLだろうという品が数個穫れたとしても、種球に回します。現在、大きめのもの(M)と小ぶりのもの(S)と不完全なものやSにも満たないもの、種にするもの(鱗片が大きいもので不完全な形あるいは割れたもの)、にざっと粗選別しながらケースに振り分けています。選別は注文があった都度でもいいのですが、種用のものをまず決めて、それは冷蔵庫に入れないので、出荷用と種用途をいままず分けてから乾燥に入り、乾燥終了後には出荷用だけすぐにチルド冷蔵庫へ搬入できるようにしようというものです。



      賢平イワナ釣る

      ところで、息子が前の川でイワナを釣りました。しかも毛鉤で。遠い昔「釣りキチ三平」を読んだことが機縁で現在の奥羽の山里暮らしに至っております。息子も小学校の半ばにもなり、イワナを釣らせたいという思いが私の方に強くありましたが、時間も取れないし、そう簡単には釣れないしで、まだ釣れていませんでした。

      前日ミミズ探しをしましたが、暑さのせいか、時期によるのかなかなかいませんで、では川虫をと川に入りましたが、もう羽化の時期になっているのか、これもあまり見つからない。それでダメ元で取り出した40年近く前の毛鉤を出してきて、やらせてみたところ、すぐにヒットでした。私自身毛鉤でイワナを釣ったことはありません。。。オモリを外し、虫のように漂わせる動きをしろと伝え、適当にやっていたのですが、まあまぐれでしょうね。ひょっとして三平なみのセンスを持っているとか?



      イワナ20cm

      大きさはちょうど20センチ。その夜、塩焼きで食べました。6歳の次女が一番美味しそうにたくさん食べました。日本の毛鉤釣りは奥が深いですね。「毛鉤山人」という釣りキチ三平の登場人物を思い出しました。岩に化け、木に化けて気配を消し、毛鉤をまさに生きた虫のごとく扱い釣り上げていく名人でした。少し道具や釣り方など検索してみましょうか。

      家の前なので、いつでも釣りはできるので、ドラクエだけではなくて、まさに自然の中での遊びを体得してほしいものです。



       

      posted by: 渡辺哲哉(園主) | 野良仕事 | 08:04 | comments(2) | trackbacks(0) | - | - |
      草刈りと草取りの毎日
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        南部小麦初夏

        ちょっと時間が経ってしまいましたが、小麦の開花期の写真です。わりあい順調に伸びています。盛岡ではもう麦秋という感じで刈っても良さそうなくらい茶色になっておりましたが、こちらはまだ3週間くらい先、いつも7月15日が南部小麦の刈りどきになります。

        田植えやりんどうの苗の植え付けが終わり、植えるものが終わって除草など管理の日々になっています(最後にアスパラ苗植え付けとにんじん播種が残っているのですが)。一見楽な時期のように見えますが(そういう人もいるかもしれませんが)、7月になるとニンニクや小麦、極早生りんどうの収穫期になり、必然的にこうした作業の間は管理のメインである草取り作業は中断することになります。宿根草であるりんどう畑のあちこちで経年の草の暴走が起きてもいて、いましっかり草取りを進めなければ、と切迫感に責め立てられています。。

        タチの悪い雑草はいま時期の1%の取り残しが8月以降空間的に広がって巨大なジャングル化をするので、そういう草はいまのうちにゼロにしておかなくてはいけません(無理ですが)。田んぼでもこの2週間が草取りの勝負どころで、この結果で収量が決定します。いずれ7か月の農シーズンです。無雪期に休む暇など、あるはずがありません。

        2週間という時間は作業の進行上大きな違いをもたらします。この間に草の生育は実に著しく、過ぎてしまえばあっという間ですが、2週間前というのは遥か昔のような感覚を覚えるものです。雪が降ったり土壌分析をしていた3月4月の頃など大昔のような時間感覚です。農業でも例えば酪農だと同じような作業が日々続くので、いわゆる普通の仕事のような時間の流れで進むのかもしれません。日々作物が変化していき、作業が変わっていく仕事は、何だかアインシュタインではありませんが、時間の伸び縮みがあるのでは、とさえ感じられます。


        南部6月25日

        南部小麦、上の写真より9日後の現在です。


        アリーナ6月25日

        こちらは極晩生になるアリーナ小麦のいまです。これは7月末の刈り取りになります。まだまだ青みが強く、穂が出てからも背が伸びていきます。


        マイマイガ

        ブルーベリーやヤマナシの大敵、マイマイガとの戦いはまだ続いています。週末に子どもたちを気分転換にと、地元の公園にあるジャンボ滑り台に連れて行ってやったところ、マイマイガが多すぎて営業中止とのこと。2年続きの大発生になっていて、実は管理を今年はかなり徹底しているブルーベリー園も、実のなり具合がいまいちでありまして、去年花芽を食べられたことの結果がいま現れているということなのかもしれません。。今年しっかり管理すれば、来年は良いのかもしれませんが。。


        ニンニクの芽

        ニンニクではトウ摘みの時期になっています。まず八幡平を10日前にやり、いまはホワイト六片が立ってきています。白い塊部分は「ムカゴ」と呼ばれる種が詰まるところですが、これを切り離した上下の部分は炒めると中華風味で美味しく食べられます。塊の下の太い部分をニンニクの芽として売っていますが、大量には出回ってきませんね。これを摘み取らないと、この芽(トウ)に栄養が行ってニンニクが小さくなっていますので、絶対必要な作業になります。


        たらの木6月25日

        畑に植えた小さなたらの芽が芽吹いてくるのが今年は5月15日頃でありましたが、その芽が1か月余りでもう立派な木になっております。これからしばらくは畑から家が見えなくなり、それはちょっとだけ残念です。


        除草機

        田んぼの除草も最盛期。昨日全ての田のすべての列に2回目をかけました。ほぼ1日仕事です。たぶんこれでもうやれないでしょう。あとは時間を見つけては個別にひどいところだけ株間などの手取り除草になります。来月中旬には中干しに入りますので、それまでが除草の勝負期間になります。

        評議委員をやっている老人福祉施設の研修で、職員全員が経営感覚を持って収支の計画や結果をきちんと記していくような意識の向上を実践している施設を訪れてきました。

        その理論を「アメーバ経営」というそうで、当然農業経営の場でも役立つ理論であるわけですが、いかんせんうちのような農業は月単位での収支計画が立たないので、日々コスト意識を持ちつつ、日誌を克明に付けていくという以外には、なかなか経営をシステム化して改善していくのは難しいかもしれません。。経営主である自分が経営意識を持たないはずもないし、多くの職員が在籍する場所での労務管理・経営意識の向上というのは、まあ縁のない話かもしれませんが、話としてはとても面白かったです。

        一関市だったので、その後に猊鼻渓(げいびけい)舟下りを楽しんできました。切り立った岸壁を背景にゆっくりと船が進んでいく様は、何だか映画のカメラが進んでいくような臨場感がありました。船頭の話術も、歌声も最高でしたね。

        今日の午後は息子と3時間の田の草取りに挑戦します。ドラゴンクエスト10をキッズタイムのうち1日40分だけと決めて姉と息子の2人でやっています。MacをBootcampでWindows8.1にして、PCソフト+オンラインという形でやっております。ハード面は一切かかっていませんし、まあ私もやっていたので、息子が真剣になる気持ちはわかります。

        現在Version2ですが、Version3へのバージョンアップがしたくてたまらず、田の草取りの試練に挑戦する頑張りを実行することでVersion3を導入することにしてやりました。3時間頑張れるでしょうか?

        その後、夜には馬頭琴の草原コンサートがあり、一番下の娘と出かけてきます。


         
        posted by: 渡辺哲哉(園主) | 野良仕事 | 13:27 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
        りんどう春の繁忙期です
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          木田さん

          天候は割と穏やかで働きやすい日が続いています。5月に入り、当園の重要な品目である切り花りんどうの作業が俄然忙しくなっています。こちらは全量がJAを通しての市場出荷になりますが、産直部門と異なって、いくらでも面積を広げて大量に出荷できるというのは、やはり所得を得る上ではありがたいことです(そんなに大規模にもやれませんが)。

          効率的にりんどう出荷を続けるには、選別後に切断・葉こき・結束をしてくれるフラワーバインダーはなくてはならない機械です。稲のバインダーなどもそうですが、束ねたものを結束するという仕組みは複雑で、ただ眺めているだけでは何が起きて結束に至っているのか、わかりませんね。結束位置や全体の流れの制御、タイミングなどコンピューターでコントロールされています。特に結束部分については注油など非常に大事で、消耗品の具合も含め全体のメンテナンスを2年に1回、メーカーであるシンワの技術員さんに来てもらって見て(診て)もらっています。

          春から夏にかけて、東北管内に約500台のシンワ製フラワーバインダーがあって、いざという時には駆けつけてくれるわけですが、一番の需要期に突然機械がトラブル! とならないように、まずもってメンテナンス作業が非常に大事なわけです。技術員さんは仙台を拠点にこの時期は旅ガラスの生活で、注文に応じてメンテナンス作業に東北全域を出張して歩いているということです。

          いろいろ説明も聞くのですが、やはりこの機械が動くのは3か月間だし、忘れてしまいます。機械を扱うことは何でもそうでしょうが、職人技なんですね。こうした職人技術に支えられて、農業が成り立っているということですね。いずれ機械装置に関わる出費というのは額が大きいので、自分でもできるだけ勉強し、メンテナンスや多少の修理などできるようになっておくことは、農家としてとても大事なことです。

          特に異常もなく、1時間半くらいで作業は終わりました。


          藍の風

          そのりんどうも、グングン生育していまして、芽かき作業の適期を迎えております。が、まだ早生の2品種目で、全部終わるには1か月間延々とかかる作業です。天候を見ながら途中でいろんな作業が割り込んできますし。写真は「藍の風」という晩生の西和賀地域オリジナルの品種になります。晩生なので、着手できるのはまだまだ何週間も先でしょう。りんどう作業としては2年目の圃場に支柱とネットを設置するという仕事もまだ残っており、特にネットを作業場2階から引っ張り出してきて(前に別の畑で使っていたもの)、新しい畑の畝に見合う長さに調整して掛けるというのは面倒な部類の仕事です。


          新植畝立て

          この時期に一番神経を使うのが、前にも触れましたが、新植りんどうの圃場作りです。連休の頃からずっと好天続きだったので、田んぼを掘る作業の前に、こっちを先にやりました。早めに作ることで、撒いた肥料などを苗の定植前にじっくり土になじませることができるし、田の作業が進む5月中旬になると水路に水も入ってきますので、漏水などで耕耘に苦戦することにもなります。新植予定の田さえ十分に乾いてくれていれば、水田作業より先にりんどう定植圃場を作ることを優先させるのがベストです。これは堆肥や肥料、石灰等を入れて3度耕耘し、畝立て機で畝を立て、ドラム缶で顛圧をした後の状態です。畝の両端は畝立て機の旋回で崩れてしまうので、後でスコップで直しました。

          5月中旬に入り、案の定ですが、雨も多くなっています。先の好天続きの時にここまで進めておいて良かったと思います。あとはマルチを掛けるだけ。これも結構難儀な仕事ですが。


          ボカシ2015

          田んぼの方も現在代かき段階になっています。苗の様子を見て田植え日を決めてから代かきします。畦畔の畦塗り、および地元堆肥センターによる堆肥散布といった委託の作業が終わるのに合わせ、米ぬかボカシも発酵がまずまずとなりました。早く進みすぎると委託の作業が終わっていないこともあるため、米ぬかに散水してボカシを作り始めるタイミングというのは結構難しいです。

          田に撒いて耕耘まで終わっており、現在、代かきを待つ段階です。あまり早く代かきしても草が生えるだけなので20日頃にしようと思います。田植えは多分22〜25日頃に。。。まず晩生のひとめぼれから。

          ちなみに2度代かきすることにより、いったん雑草を映えさせて2度目で練り込むという手法もありますが、当地ではなかなか思うように2回目までに草が発芽せず、それはやっておりません。早い段階から水路に水を流してこなければいけませんし、田が乾くのをみんな待っている時期に(自分も含め)、水を引くわけにもいきませんしね。


          南部小麦

          小麦も順調に育っております。こちらは南部小麦。去年量が獲れなかったため、面積をやや増やして8アール1枚に全部南部を作付けしています。収穫は7月中旬で、乾燥が終わり脱穀選別をして出荷ができるのは8月下旬になります。


          たら芽吹き

          最後にたらの木ですが、今月10日頃より芽吹いてきました。県内では4月の最後の週から連休中にかけて旬のたらの芽が盛んに出回っていて、そのため施設栽培の出荷は早々に終了にしましたが、まさにいま当地ではこうして芽が出ております。芽かきに着手しておりますが、取り除いたものは旬のたらの芽として出せば売れるかもしれませんね。おいしく自家消費しています。

          化学肥料を使用しない当園では、これから豚糞を施肥しますが、肥料分の少なさを補う意味で、1株から芽を3〜4本に絞り込んで芽かきをしてやります。これによって少数の太い木のみを立てて、結果大きなたらの芽を収穫できるように対策しております。写真も去年立てた少数の太い木に対して大きい芽が出ています。

          芽かきといえば、当園ではやはりりんどうがメインの作業になり、細々と進めていますが、既述のように同時進行するいろんな作業が割り込んできます。多様な作業を適期に日々こなしていくには、今日、いま何をすべきか、を常に意識しつつ、後回しにできるものは後回しにして、一番いま求められていることのみを進めていくことであろうと思います。人員に余裕のない小農家は、機転を活かし、綱渡りのようにギリギリのところで仕事に向き合っていくしかないという張り詰めた状態が現状です。農作業というのは際限のない仕事なので、余計に、最低限どこまでやらなければいけないか、を積み重ね、1日1日の貴重な時間を大切にして、何とかこの春の農繁期を乗り切っていきたいと思います。
           
          posted by: 渡辺哲哉(園主) | 野良仕事 | 08:07 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
          稲作がスタートしました
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            種まき2015

            冬期の土壌分析勤務が長引いて平日は仕事に出る中、たらの芽の出荷と稲の育苗作業を並行して進めています。たらの芽は地元西和賀の産直店と、盛岡市街地の店舗に出しておりますが、盛岡の方は通勤時に直接店に出すことができて、それはそれで好都合になっています。金曜日には石割桜も満開で、残念ながらカメラを持ち忘れていましたが、見物してきました。

            また寒さも戻ったりしていて、種まきすると寒くなるという慣例は今年もですが、今日日曜日は晴れて気温も多少上がりそうです。例年のことですが、出芽まで約10日間、気がかりな時期になります。去年のみは例外的に4月下旬は暖かく、出芽まで実にスムーズでしたが、あくまで例外と思います。


            玉切り2015

            平日にアルバイトに出ていることもあり、今年の玉切りは近所の方に頼みました。慣れている方なので、私がやったよりはずいぶん早く進み、その日のうちに全部終わりました。あとはひたすら薪割りするだけ。。

            さて、今週は町の議会議員選挙の告示があり、選挙戦の週になります。アベノミクスについて私など何も批判を語れる者でもありませんが、小規模事業者の多い、特に農業では家族営農の個人事業主が多い中山間地では、「成長産業」とか「競争」に煽られるようにして、勝った負けた、努力が足りないなどとされるような考え方には異質なものを感じてしまいます。農協改革にしてもTPPにしても原発問題にしても、巨大な資本の力というのでしょうか、そういうものに脅かされ、資本力のない弱い立場は淘汰されていくのではという不安を農村部では抱えていると思います。その辺が近年特に顕著になっているのを感じます。

            大型化し「競争」に耐えうる事業者を増やすという国の方針はそのまま役場まで降りてくるので、結局は大勢の「小さき者」の暮らしを守るという部分は、議会とか首長とかの意志やポリシーに期待せざるを得ない状況になってくると思います。

            農業を工業を念頭にした「成長産業」のイメージで規定することはできないし、そもそも競争によって成長してくようなものとは異なった、自然と共にある「永続的な」営みと言えましょうか。経営が右肩上がりにならなかったからといって、農家が自分の工夫や努力が足りなかったのだと反省してしまうこと自体、筋が違うのかもしれません。ある意味都市型の論理、大手輸出産業の論理とは異なった、「野良」をベースにする中山間地のスタンスというものがあるわけで、市場経済原理とは違った「共同体」の精神を大切にすると言うのでしょうか、地方の山村ではそうした考えの人を議会に送るべきなんでしょう。

            小さい町の選挙ですから、結構しんどい面もありますが、悔いなく、むしろ楽しみを覚えつつ良い選挙戦だった、と振り返られるような1週間になればと願っております。

             
            posted by: 渡辺哲哉(園主) | 野良仕事 | 08:03 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
            春の米作業
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              作業舎前除雪

              月末に水稲ハウスの除雪を依頼して春の準備がスタートしましたが、同時に作業場への通路の除雪も完了し、諸々の運搬など、楽になりました。これまで2m以上の壁をよじ登ってこの作業舎へ行かなくてはならなかったので、嬉しく思います。水稲の育苗に使うハウスはこの作業場の左側にあるので、必然的にこの通路は除雪することになります。

              にんにく用に昨年導入した-2度設定の可能な冷蔵庫はここにありまして、米の籾もこの冷蔵庫に入れて、氷温熟成米として貯蔵しておりました。米とにんにくは最適な氷温貯蔵温度が一緒だということで、また臭い移りを避けるため籾のままの貯蔵とした次第です。できるだけ籾貯蔵した方が鮮度も高いと思いますし。。にんにくの在庫は1か月前になくなったため、その後は+5度設定で米のみを入れておりましたが、100日以上一定の-2度にさらしておりますし、旨味効果があるとすれば、十分それが得られる期間を経過していると思います。凍み大根や寒じめほうれん草、その他野菜の「寒さ当て」による糖度の熟成という効果が米においても発揮されてくれれば幸いです。



              色選1

              なお、申し上げにくいことではありますが、昨年産の米はカメムシの被害が多く、黒い斑点米が多く見られ買っていただいている方にはご迷惑をおかけしました。カメムシの農薬をかけませんので防ぎようがないのですが、これも目に見えない技術というものがあるはずでしょう。今年の稲作については昨年以上に畦畔の草刈りの徹底や、田の中の草取りもより一層励んでまいりたいと思います。

              除雪した道を通って搬出した氷温貯蔵した籾について、まず籾摺りを行い、そして昨日、近所の大規模農家さんのところへその玄米を持ち込み色彩選別をしてもらいました。右にある箱がエアコンプレッサーで、奥の右側の装置が色彩選別機、左に袋をセットしているのが選別した玄米を袋詰めする計量器になります。色彩選別機はエアコンプレッサーのエアにより着色した米を弾いてくれるのだそうです。


              色選2

              どのくらい熱心に弾くかという度合いを表すメーターが付いており、あまり精度を上げ過ぎると良い米も弾かれてしまい、まあ適度な設定値にして行うようです。100%除去はできないのですが、見たところ斑点米がどんどん下の方の箱に溜まっており、米袋に送られる米は良いものだけになっているように見えます。

              こうしてずっと気になっていた懸案の事項が一つ完了しました。どうか出来秋まで引き続きご愛顧いただけますように、宜しくお願いいたします。



              薪運び

              もう一つの懸案は購入した薪を現地から家まで搬送する作業です。写真はだいぶ搬出が進んだ後の撮影ですが、地際に近い大物たちが下の方に残っています。すぐ近所ですが、軽トラで10回くらい運んだでしょうか。薪割りもこの4月の作業です。稲の育苗のように急ぐ作業ではありませんが、りんどうの作業が始まる前には決着したいものです。

              タラノメ出荷も続いています。水槽の上の段と下の段で差が大きく出るのが難点ですが、2坪の規模で細々と出荷を続けております。今月いっぱいで終了し、季節の露地物と競合しないようにし、そのため駒木も大きめのものに絞って選んで伏せ込むようにしております。そのため今年は大きめのもののみの出荷となり、重量で出すために、ある意味出荷量は多くなっているようです。

              毎週末、忙しい土日が続きます。今日は水稲ハウスの準備に着手し、午前中で下の方の外しておいたパイプの設置(雪で曲げられないために秋にはずします)と、腰巻ビニールを片方付けるところまでやりました。腰巻きの下の地面ギリギリのビニペットを付ける作業が一番つらいですね。周囲の雪から水が滴ってきて水浸しの中膝を衝いての作業になります。雪のない地方でしたらビニール張りっぱなしでいいのでしょうが、それでもドカ雪で倒壊する心配があるでしょうね。毎年まる1日プラスちょっとのハウス準備です。

              火曜日には休みを取って、「花巻酵素」さんに有機水稲培土を買いに行きます。今度の土曜日にひとめぼれの種まきをする計画です。種籾の催芽を木曜日の朝にスタートしなければなりません。毎年、ハウスと種のスケジュールをぴったり合わせるのはスリリングな作業ですが、特にこの4月は平日に家にいないので、うまくいくか心配が残ります。今日午後のビニール掛け作業がどこまで進むかによります。18坪の小さいハウスなんですが。。催芽器やシート類もチェックしておかなくてはいけません。春と秋は1回きりの作業で忙しないですね。



               
              posted by: 渡辺哲哉(園主) | 野良仕事 | 12:57 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
              タラノメの伏せ込み作業を始めています
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                taranome2015_1

                昨年より始めたタラノメですが、昨年は養成中の未成熟木が多く、山形の出荷をやめた方より譲られた穂木での初トライとなりました。今年は当園のたらの木も十分に育ってきており、すべて自分の栽培した木でのふかし栽培となっています。堆肥と鶏糞のみの使用になり、除草剤等も使用しておりません(たら栽培としては珍しいかもしれません)ので、通路の雑草には難儀しましたが、草刈りで対応し、無事、晩秋には穂木確保を達成する運びとなりました。

                そしていま、伏せこみの時期を迎え、週末中心の作業になりますが、穂木を切断して駒木を用意する作業を遂行いたしました。水槽に並べる前には、水に漬けて催芽を図りつつ樹液を洗い出させてカビ予防対策をしています。洗い流した駒木を1個ずつトングを使って苗箱(水稲の)に並べるという作業を進めました。


                taranome2015_2

                去年体験ずみのことではありますが、切断は結構過酷な作業でした。防塵マスクをし、全身木屑にまみれながらの作業で、並べるよりもずっと時間がかかる工程です。めがねをしてなければスキーのゴーグルをしたところですが、残念ながら曇ってしまい、30分ごとに木屑まみれのめがねを拭き拭きで、何とか数をそろえました。コンパネで4枚分、2坪の面積ですが、初回は全量の作業なので、最も労力がかかり、以後、2回転目からは出荷で取り去った部分を次の駒木で埋めていくという作業になるため、一気の大量切断ではないです。



                taranome2015_3

                水槽に並べた駒木です。ひっくり返ってしまわないように、苗箱に「ダンプレート」を切って十字に組み合わせた壁を取り付けており、これで仕切られた4つの区画に並べていきます。

                黄色のケーブルは電熱線で、全体をトンネル支柱を用いてビニールを張っており、その中の空間を暖めることで、春を体験させて芽吹かせるという手法になります。

                去年は木の素材も多く、勉強も兼ねて正月休みからこの作業をスタートさせました。しかし、一番の厳冬期に、しかも十分に寒さを経たとはいいがたい状態の木で促成をかけても、結局時間ばかりかかってしまって、その間、時間がかかるほどカビにも見舞われやすく、電気代ばかりかかってしまった感がありました。今回は長期間寒さに当てて目を覚まさせた上で、前回よりは短期決戦で芽吹かせようともくろんでおります。時間をかけずにできた方が物も良いように思います。

                そんなわけで、まだまだ2回目のトライ。確立された技術の裏づけもないわけですが、去年の反省点などを思い起こしつつ、冬場の生鮮品出荷に挑戦しているところでした。
                 
                posted by: 渡辺哲哉(園主) | 野良仕事 | 12:49 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
                冬のテーマにんにく&タラノメへの取り組み開始です
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                  黒にんにく3

                  本年夏の収穫分から規模を拡大し、専用の温度設定(-2度)ができる農業用冷蔵庫を導入してにんにくの部門の拡充を目指しています。このところ一気に60cmオーバーの雪が降って、家の仕事としては外の作業から加工など室内でできる作業にシフトをしていっておりますが、雪のない間はなかなか手が付けられなかったにんにくの加工製品をまずは完了することができました。この12月から販売ページでの掲載を始めています。


                  黒にんにく5

                  現在は第2回転目の発酵まで終わった段階ですが、これは第1号の仕上り状態です。小さいにんにくの方が失敗がないといわれておりまして、当園では今年はほとんどがSクラスだったため(大きいのは種に回し植え付けしております)、欲も出せずちょうどよかったでしょうか。


                  黒にんにくパッケージ

                  冬のアルバイトの帰り道、盛岡駅近くの橋市でパッケージを購入し、まずは自家製ラベルで商品化をしてみました。


                  にんにく委託製品

                  またこの機会に、地元西和賀町内の製粉加工施設に委託して、ガーリックパウダーと、製造的にはその前段階になる乾燥にんにくスライスを作ってみました。青果のにんにくは引き続き在庫もあり、現在理想の温度で貯蔵しているとはいえ、さすがに来年の春以降には劣化してしまっていると思います。主にそんな時の需要に応えたい点と、販売品のバリエーションを広げてみたい欲求とで取り組んでみました。


                  産業公社乾燥機

                  (株)にしわが製粉加工場の「セラミカ乾燥機」です。セラミックを内蔵しているということで、比較的低温でも野菜の中心部まで均一に乾燥が行き渡るということです。カケラ(リンペン)に割って皮まで剥いた状態で持ち込みまして、スライスと乾燥を頼みました。


                  産業公社製粉機

                  乾燥機で乾燥できたスライス片を石臼式の製粉機でパウダーにしてもらいました。「ドリームパウダー」という機械だそうです。左側に付いている装置から冷却水が循環し、石臼の回転で生じる摩擦熱を冷却しているという機械です。

                  ちなみに、スライス・パウダーとも、2種類の品種ホワイト六片と八木の両方で試しました。結果、特にパウダーにすると、八木の方が濃厚な色に仕上がっており、また何度か製粉機が詰まったということで、あっさり系の福地ホワイトとの違いを感じた次第です。製粉所さんとしては詰まらないほうが良いわけで、来年度の課題にします。常温で放置しておくと、八木の方は黄色っぽいカビにやられる傾向があります。その意味でも今年冷蔵庫を導入したことは前進でした。八木地域の生産者に去年うかがった話の中で、糖度がそれだけ強く、八木の特色といえるのではないか、との言葉がありました。馴染みにしていただいているお客さんからも八木の方が濃い甘みがあるとの評をもらいました。知名度も当園の注文状態としてもホワイト六片の方が上回るのですが、何とかお隣秋田の釣りキチ三平のふるさと増田町八木に伝わる希少品種の評価を、微力ながら高めていければ良いなと感じています。


                  たら原木運搬

                  さてもう一つの課題がタラノメのふかし栽培です。昨年度に続き2年目の挑戦になります。昨年はまだたらの木の養成が十分でなく、この品種の育種家の方自身より原木の支給を受けて出荷したのですが、晴れて今年は全量を当園の栽培で賄うことができそうなくらい収穫してまいりました。堆肥と鶏糞のみを施用し、除草剤も殺菌殺虫剤も一切使用せずに育てた駒木になります。刈り取り後、家の前でシートにくるんでまず現在は雪の下で寒さにさらし、休眠を破るための時間となっています。

                  昨年は初めてだったこともあり勉強の意味で早くから伏せ込みを開始しましたが、1、2月というのは気温も低く休眠もまだ取れていないのか、時間ばかりかかって揃いも悪く、カビにも多く見舞われた経験より、今年は敢えて少し待って、2月になってからの伏せ込みとし、3月4月の2か月の出荷に集中する方式でやってみたいと思っています。芽かきをしっかり行って立ち本数を減らしたことで、太い木ばかりになっております。こちらの方もご利用いただけたら幸いです。
                  posted by: 渡辺哲哉(園主) | 野良仕事 | 12:46 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
                  黒にんにくを試作しています
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                    黒にんにく1

                    当園では今年の収穫分から規模を大きくしており、より長期間の出荷を目指して-1度の冷蔵庫で貯蔵しつつ、注文に応じて出荷をしておりますが、りんどうや稲の作業もだんだん減って来たところで、次のステップとして黒にんにくの作成に取り組んでみました。写真はスタート時。うちは自然乾燥なので、外皮も真っ白と言うわけにはいかず最初からややくすんだ色なんですが、これは青果です。

                    これまでも家内が家庭用に普通の古い炊飯器を使って作っていましたが、5合炊きとかではやはり小さいので、もう少し大きいものをと思い、中古品を入手しました。


                    黒にんにく3

                    そして保温熟成を始めて12日後、外見はちょっと黒いかな程度ですが、中はしっかり良い感じの黒色に変色し、あったかいままに食べてみると、何と言うかストレートな美味しさという感じがしました。もともと化学肥料不使用・自然乾燥によるまろやかな風味があると思っていますが、黒にんにくにした時もその味わいは活かされていると思います。


                    黒にんにく2

                    調達したのは業務用の保温専用のジャーで、炊飯機能はありません。サイズ的にも十分大きいです。一番ヒヤヒヤしたのは途中で時間が来て保温が切れてしまうような設定でないかということでしたが、そんなことはなく連続運転可能で、助かりました。

                    底に細い木の枝を並べて、にんにくに直接熱が当たらないようにするとともに、にんにくから水が出た場合にたまっていくスペースの意味も兼ねています。全体をキッチンペーパー数枚でくるんでにんにくを入れて10/27夜に保温開始しました。大きいサイズということもあるのでしょうか、そんなに強烈な臭いは立ちこめませんでした。いずれ離れの作業場なので、少々臭くなっても何ともありませんが。

                    黒にんにく4

                    現在は乾燥ネットに入れて乾燥中です。

                    また、西和賀産業公社の製粉所に、先般にんにくを搬入し、乾燥にんにくスライスおよびガーリックパウダーの依頼を行ってきました。今月中に製品化できるとのことです。鱗片の皮まで剥いて完全に実だけにして持ち込むことになりますが、この作業が大変で、しまいには爪の内側部分がひりひりして、ちょっとぶつけただけでも飛び上がるほどの痛さ。。取り敢えず今期は3kgほどの準備で良しとしました。ゴムの筒状のものでにんにくの皮剥き器具というものがあり取り寄せてみましたが、そう簡単に剥けるものではありませんでした。

                    この3点を今月中のうちに形にし、12月より販売したいと思いますので、興味のある方はどうぞ宜しくお願いいたします。製粉の依頼の方は結構委託料がかかるので、残念ながら安価には出荷できないかもしれませんが、春以降はにんにく出荷は途絶えますし、まずはどれくらい需要がありそうか、勉強したいと思います。


                    黒にんにく5

                    黒にんにくはとてもフルーティーで美味しいし、もう少しだけ大きな設備を導入したいと考えています。いまの大きめジャーでも十分と言えば十分ですが、故障が起きやすいとの話を聞きました。専用の製造機となると当園くらいの規模では大きすぎかつ高価でありまして、別に現存する器具設備でジャーよりも適したものはないか、検索中であります。加湿が必要なのか否かが分かりにくい点で、ジャーでもできるので不要なんでしょうか。むしろ必要なのはジャーと違ってつまみで温度のコントロールができ、かつ耐久性があることか。ステンレス製なら良い? ジャンルで言うと弁当温蔵庫? いずれまだ、手探り状態です。

                    いずれ黒にんにくのもつ商品性というか価値は高いものというのは、確かと思います。じっくりと雪の下で耐え春からの自然の恵みをいっぱい受けた有機質だけのにんにく作りを追究し続けたいです。
                     
                    posted by: 渡辺哲哉(園主) | 野良仕事 | 07:08 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
                    稲刈りが終わりました
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                      稲刈り

                      春から夏の前半までは好天に恵まれ、育苗から田植え、そして出穂までほぼ順調に生育し、その後8月以降は雨続きの日が多かったシーズンでありました。ただ心配された冷夏にはならなかったようで、無事9月下旬より稲刈りを始めることができました。5反分の当園では、3日間の作業。9月27日に開始して、30日に刈り終わり、日暮れで少し残った束を10月1日朝にハセに掛けて、今年の稲刈りは終了しました。

                      この間、花巻および東京からお手伝いに来ていただいて、滞りなく稲刈りは完了しました。ただ、一部ズブズブにぬかる箇所があり、これは畦畔越しの漏水のせいであるとともに、ちょうど7月の中干しの時に雨が続いて、十分に干せ切れなかったことが原因としてあったと思います。台風18号の雨でまた田は水気を増しており、これから再開される方は苦労があるかもしれません。


                      稲上げ

                      稲を刈る作業よりも運んで掛ける作業の方が疲れるもので、まず田で拾ってキャリアに積み歩く作業が一番大変かもしれません。写真は9月30日ひとめぼれの光景です。

                      既に前年米の在庫はなくなっており、順調にいけば今度の3連休に、最初に刈ったいわてっこを一部脱穀し、この秋用の出荷に向けたいと思います。雨の日とかに籾摺り選別の機械も点検掃除しておかなくてはいけません。


                      熊被害

                      さて今年も、例年通りですが、被害を受けております。8月のお盆過ぎでしたか、初めてこの家周囲圃場の近辺で熊を目撃しました。当園の田畑は山に接しているところが多いのですが、りんどうを収穫している時に、10m先の山をガサガサと藪こぎする音が聞こえ、音が止まった地点に目をやると、夕暮れ時でしたが熊が立ってこっちを見ており、まあすぐ反転して立ち去りましたが、ちょっとびっくりしました。薄暗かったので目が合ったかどうかは分かりませんが、こっちを1、2秒でしょうか、じっと見て去って行きました。

                      その同じやつでしょうか。手が回らず畦畔の草刈りが遅れているのをいいことに、食べ放題という感じで、いつも以上のやられ方です。被害部分近くの山との出入り場所が踏んでツルッとなっていたので、何度も同じ場所からやって来て、食べては去って行ったことでしょう。いつか仕返しをしてやりたい気持ちです。

                      こういう箇所はバインダーの速度を1にして地際に押し付けるようにして刈って行きますが、きれいに食われて籾が残っていない穂も多く。。。


                      ホケ下ろし

                      9月後半は1年で一番の忙しさとなりますが、当園では彼岸りんどう出荷のピークが過ぎたところで、まずハセの横棒(ホケ)を下ろしてハセを組み稲刈りに備えるとともに、8月後半に堆肥や肥料は散布して1度耕耘しておいたにんにくと小麦の圃場を仕上げ耕起します。にんにくは引き続き畝立てとマルチ張りの作業を、そして小麦は蒔き溝を掘る作業を行うという準備作業が作付けに先立って必要になります。


                      麦まき

                      小麦は秋のお彼岸の中日に蒔くと良いといった言い伝えもあるようで、冬の訪れの早い沢内ではましてや急いだ方が良いに違いなく、9月23、24の両日に、南部小麦、アリーナ、コユキコムギ、ライ麦の4種を播種覆土完了しました。40〜50cm間隔でトラクターで耕耘し、尾輪で溝を付けるやり方です。鍬で溝を掘っていくより早いし、土もこなれます。同じ箇所を重ねて耕起する形(かなり高速で進みます)になるため時間はかかりますが、いまのところこの方法で溝を付け条播きにする方法が最も良いようです。全面ばらまきしてトラクターでごく浅く掘って覆土にする方法もやりましたが、条播きの方が結果的に良く穫れるみたいです。

                      46度の風呂消毒5時間を行った種籾を手で蒔いて、長靴で覆土して行きました。面積としては1反分強。蒔くのと覆土とで約1日がかりの所要時間となります。

                      在庫ですが、南部小麦は全量完売になっていまして、アリーナ小麦が播種後に10kg余り残ってございます。アリーナはこれから自家用として製粉に委託しますので、玄麦でのご注文がもしございましたら、お早めにどうぞ宜しくお願いいたします(11月になったら全部製粉します。製粉でも販売はいたします)。

                      現在は、マルチを張った圃場ににんにくを植え付ける作業を続けています。カケラに割って鱗片を用意する作業も結構時間を要し、これは作業場で電気を浸けての夜なべ作業になっています。日暮れの早いこの時期、日照は貴重ですね。


                      冷蔵庫移設

                      にんにくの面積を今年の収穫分から約3倍に拡大し1反分に作付けしております。それに伴って、にんにく用に-2度のチルド冷蔵ができるタイプの冷蔵を導入しました。8月に一度住宅の中にある作業場部分に設置しましたが、外壁に接していない場所だったため排水がうまくいかず、また24時間、2階の寝室へも結構振動音が響いてくることから、もう一度業者さんに来てもらい、作業舎の方へ移設してもらいました。今度はすぐ外壁越しにパイプで排水を設置し、現在は順調に稼働しております。秋田県の山本大曲店さんには大変お世話になりました。沢内へも良く来られるようで、冷蔵庫を入れている農家や個人商店も近くにあり、メンテナンス面も安心です。庫内照明も配線し、別途電気店に配線とブレーカー、コンデンサも付けてもらい、完全に設置は完了しました。高品質のにんにくの貯蔵に役立ってほしいと思います。

                      この冷蔵庫で適温で貯蔵しています。注文の都度根と茎を切り土の付いた皮を剥いて出荷しています。まだホワイト六片・八木にんにくともに在庫はありますので、引き続き宜しくお願いいたします。黒にんにく作りにも着手いたします。小さいものはガーリックパウダーにしてみたいと思うのですが、産業公社の製粉施設でやってくれるだろうか。。

                      植え付けは、ホワイト六片が終了し、今日から八幡平系の植え付けに入っております。今週中に八木にんにくまで植え付けを終了させていところです。


                      清吉稲荷解体

                      さて、最後になりますが、何度か東京より来訪した知人の音楽グループの方々と懇親し、宿泊に利用させてもらっていた同じ長瀬野区内の古民家「清吉稲荷」が屋根の老朽化から解体が決定となり、それが何と台湾へと移築されるということで、現在、解体作業が進行しています。わが家は特に多く使用していたので、この立派な文化遺産を残すべく声を上げ活動することができなかったことには悔いが残ります。

                      そうはいえ、維持費もかかるし管理の手間もかかります。地元で受け皿となり引き受けるといっても、結局誰もが負担に感じる。それに見合った用途や展望が見えているわけではない。。。現状では仕方ないことだったでしょうし、台湾と岩手県との何か親交のようなことが現在あるようで、それに便乗した形での移築の話でしょう。結構な話だし、向こうで立派に蘇り、観光や日本文化の伝承につながればと願います。

                      最後に利用したのは、去年6月の岩手有機農業研究会での研修会ということで、ピアノ・オーボエ・DJの3名のユニットによる演奏と、宮沢賢治とかバリ島の講話の合わさった会合の後の懇親会と宿泊でした。

                      地元では別にとりわけ感動もない物事も、都会から訪れた人にはとても感銘を受けることというのはよくあります。他地域から泊まりがけで訪れた人には格好のお勧めの交流&宿泊の施設であっただけに、残念です。

                      もう一度、昨年の記事に使った清吉稲荷内部の写真を掲載いたします。

                      清吉稲荷囲炉裏の間
                      posted by: 渡辺哲哉(園主) | 野良仕事 | 13:15 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |