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奥羽の里、岩手県西和賀町内で耕す暮らしを営んでいます。日々の山村のスケッチや、農産物の販売も行っております。

奥羽の山里からの農村通信
▼新規就農のレポートです

奥羽の里へIターン移住し、住居を構え、井戸を掘って農業を開始した1996年〜2000年頃の日常を綴ったページです。

            
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除草の日々
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    チェーン除草作業中

     

    7月に入り、雨が続いたり高温の晴れが続いたり、総じて多湿な日が岩手でも続いています。ここ沢内では30度超えは滅多になく気温28度でもかなりの暑さに感じてしまいますのに、西日本での被災地では、35度の環境で土ぼこりが舞う足場が悪い中の重いスコップ作業、ただただお身体のご無事を祈るばかりです。

     

    広島市内からキリンビール工場を越えマツダの工場がある府中町を経て、水分峡(みくまりきょう)へ遠征し「石ころび池」で大鯉釣りに挑んだり、瀬野川方面で毛針を使ったハヤ・ヤマベ釣りで面白いように釣れたり、呉方面へと国道31号を走って音戸の瀬戸から倉橋島へ渡って海浜での投げ釣りを楽しんだりした、懐かしい中学生の頃の記憶の地がニュース映像で流されています。広島市内を拠点に西側では宮島方面へ、北部では水内川(湯来町)へヤマメ釣りと、結構広範囲に遊んだものでした。当然自転車での釣り行脚ですが、ここ岩手で車で走る感覚と比較すれば、広島の時の方が実際狭い範囲での活動だったのでしょう。

     

    こんな状態の時に何もできないでいるのも切ないことでありますが、農家として日々目の前で要求される作業に汗し、手に余る規模のこの田畑をできうる限り万全に管理し、最善の収穫へ向けてたゆまぬ努力を続けることだろうと思います。

     

    お米の在庫もだいぶ減ってまいりまして、例年のそういう状況から今年はコメの作付けを若干ですが増やしました。5反歩弱の小規模でありますが、一般農家と違い、育苗や田植えよりも植えた後の除草管理の方が労力的に大変になります。

     

    初期はチェーン除草です。去年は滑車を使い軽トラやトラクターで農道をバックで引っ張るなどしてみましたが、紐は切れるし、速度加減もよくわかりません。今年は本来の姿の田の中を漕いで引く方式に戻しました。この作業を2度行いました。

     

     

     

    チェーン除草器

     

    10年くらいも前に作ったチェーン除草器具です。3cm間隔に30cmのチェーンを垂木に付け、塩ビのフロート(両端にはしっかりキャップ)に結びつけたものです。長さは2m。チェーンを垂木に止めるのは電気コードを柱に止めていくコの字状の釘です(ホチキスの針を大きくしたようなものです)。通常のペンチではチェーンを切断できず、容易に切断できる切断専用のペンチを中古で買い使いました。

     

    10年前に田を引いた時は苦痛にも思いましたが、あれから田の中を多少は歩き慣れたためか、今年はそれほど重労働には感じませんでした。りんどうの芽かきや草取りのしゃがんだ作業の後にこのチェーン引きを組み合わせて、作業姿勢の分散化を図ったという形です。

     

     

     

    下駄除草

     

    そして通常はこの後にエンジン除草機で2回くらい除草するのですが、2階から担ぎ下ろしてエンジンまではかかりはしたものの、その動力が先端の回転部に伝わらず、故障。。古いものではあったし、修理代を惜しんで躊躇しながら、時間は過ぎていきます。。

     

    そして、今年は本格的に「除草下駄」を使用することに。

     

    太い針金のついた下駄で田の中を歩くことで、草を泥の中に押し込んでいくという理屈です。田の全ての部分を歩くので結構大変でしたが、他になすすべもなく、いままで真面目に使ったことがなかったので、今年こそはと賭けてみたのでした。

     

     

    下駄除草効果

     

    左が下駄除草歩行後です。効果はてきめんです。ある程度雑草が伸びて大きくなってからの方が埋め込みが良いようで、中干し直前の最終の除草工程となります。田の土が固くなってしまうと埋め込めないので、中干し前です。今年は少し遅れてしまいましたが、田の泥と雑草の草丈から勘案し、7月5〜10日が当地ではベストの時期のようです。そのまま、水を落として中干しに入りました(7/13〜14)。

     

    作業時間は1反歩で2時間というところ。この「除草下駄」は岩手県金ケ崎町の農家の方が製造販売していらっしゃいます。通販で7千円くらいで入手したと思います。

     

     

     

    にんにくの収穫

     

    田の最終除草と併行して、にんにく掘りです。

     

    全て掘り上げました。西日本の豪雨後に着手となりましたが、その後梅雨前線が北上して、ちょうどホワイト六片を掘り上げた後に雨が続き、一気にというわけにはいきませんでした。

     

    以前にもお伝えしておりますが、昨年夏のにんにく掘り後に土壌浄化のために水張りを行って、今年の春には代かきも行って湛水するという処置を行ったために、小麦の作付けができず、今年は小麦はありません。去年まで小麦を植えていたあまり状態の良くない畑ですが、そこに昨年秋ににんにくを植え付けいたしました。石が多く耕盤も浅い畑でして、まとまった面的に成長ができないままに小さい状態のまま収穫期を迎えた株も多く、ただ9月半ばという早い時期に植え付けができたことから、良好に育ったものももちろん多くて、まずは胸をなで下ろしています。小さいものは結局用途もなく調整作業の手間ばかりかかってしまうため、畑に残し、良いものだけを持ち帰ったという感じです。

     

    上に触れた代かきした水張り圃場も現在は落水し、この3日の高温の気候で順調に干せ始めています。ここをしっかりと乾かして深く耕し、次の作付けを期待感と緊張感を持って臨んでいきたいと思っています。次回には植え付けする種も厳選して小さいものは植えず、植えたものは全てS品以上のサイズになることを目指します。

     

    また、収穫期に雨が多いという梅雨の気象を変えることはできず、タイミングを逸して収穫が遅れ、抜いても茎が切れて地下に裂球となったにんにくが残るという事象も結構ありました。思うに、植える時に深く植え過ぎているのではないかと自問しています。秋にたまたま浅めの植え方になっていて収穫ですっと抜けたものを見てみますと、別に小さくはありません。10cmの深さの穴、あるいは覆土5cmというのはちょっともうやめて、気持ちやや浅めにしてみたいと思います(思った以上に深く穴を開けてしまうこともありますし)。

     

    沢内では雪が早く積もるために土の表面が凍ることはあまりなく、麦踏みなども不要です。にんにくについても同じことが言えるのではないでしょうか。去年など11月19日から根雪になりました。自家用で11月初めに植えた玉ねぎなど、全滅です。いたずらにテキスト文献のセオリーに従うのではなく、早く、浅く植えることでいかに早く芽を出させ、秋のうちの生育を確保させるか、に焦点を当てる農法がここでは現実的でしょう。

     

    気象にしても、こちらは豪雨的な振り方は少なくて(皆無ではありませんが)、寒気が入った時のようなチリチリと霧雨が降るような低温多湿型の気候です。こういう気候は今後もこちらでは変わらないように思うし、ここは35度にはなりません。われわれから見て南日本(いわゆる西日本と東日本)との格差はより先鋭化すると思います。

     

    数年前の広島市北部の集中豪雨の時にも思ったことですが、もともと広島は雨が少ない温暖な気候と言われていました。そのためにため池も多かったと思いますし、山を削り谷間筋を切り拓いて住宅が立ち並ぶ様をごくごく当たり前のように見ていました。岩手や長野のような深い山というわけではありませんが山は山ですし、崩れます。いま被害なくこうした谷筋に住まわれてる方も、将来的に不安をすごく感じておられるのではと危惧いたします。

     

    もちろん、どんな場所でも水害には遭ってしまいますし、2年前には岩手県岩泉町で大変な豪雨災害がありました。あの時は8月でしたが、当初ここ西和賀方面は台風10号の予報進路のど真ん中に位置していました。子どもたちも早く下校して来ました。それが南に逸れて、いったん太平洋に抜け出た後に、逆に西へ進路を変えて岩泉町に向かったと記憶しています。岩泉では激流が特養施設を直撃し、道の駅も壊滅しました。あの豪雨が来ていれば、ここも同じ状況になっていたでしょう。

     

    そもそも農産物の被害というのは、ニュースにもならないようなちょっとした気象のカラクリでも起きてしまいます。2週間前の大雨と風で、既にりんどうのある品種は大きく曲がってしまいました。こういう曲がりやすい品種は次には定植を避けたいものですが、こうした失敗を身を以て重ねながら、学び、最善を目指してやっていくしかありませんね。

     

     

    posted by: 渡辺哲哉(園主) | 野良仕事 | 07:55 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |









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