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奥羽の里、岩手県西和賀町内で耕す暮らしを営んでいます。日々の山村のスケッチや、農産物の販売も行っております。

奥羽の山里からの農村通信
▼新規就農のレポートです

奥羽の里へIターン移住し、住居を構え、井戸を掘って農業を開始した1996年〜2000年頃の日常を綴ったページです。

            
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タイマグラを訪ねる
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    タイマグラ1

    平成10年頃でしょうか。何人かから『タイマグラばあちゃん』見た? と聞かれ、まだネット検索も一般的でなく、よくわからないがたぶん見た人が私の境遇を思い出すような映画なんだろうと思っていました。ちょうど上映会が岩手県内各地で行われていた時期でして、私が実際見たのは4、5年過ぎてからでしたが、ずっと頭の片隅に合った映画です。

    作品は、北上山地の川井村の山奥に昭和20年頃に入植し(同じ町内からと思いますが)、ここでまさに自給的暮らしを送った向田さん老夫婦を追ったドキュメンタリー映画です。後に、この地に魅せられて若者が大阪から移住し、空き家を使用し民宿を開業して暮らし始め、さらここに嫁さんが来て子どもが生まれて、という次世代への継承も織り込んだものでした。確か日本で最も遅く電気が来たところだったでしょうか?

    7月7日の日曜日(マーラーの誕生日です)、それを製作した澄川嘉彦監督さんに案内をされながら、岩手食文化研究会の例会として参加してきました。

    写真は向田さんたちの暮らした家と作業小屋です。向田さん亡き後、いまは空き家というか、廃屋に近い状態になっています。そばにわき水があり、それでこの地に家を建てたのでした。「まず水だ」というシーンが映画にもありましたっけ。私の場合は先に家の候補地を確定し、その後に井戸を掘り、そして家を建てました(井戸掘りは大きいバックホーなので、家を建てる前の方が作業が良いのです)。縄文の時代より、まず水なんですね。


    タイマグラ2

    映画でもおばあちゃんが畑を耕していましたが、そこはいま、後に移住して入植した照屋さんという方が引き継いで、有機栽培の豆・野菜・雑穀類を栽培されておりました。私が住む沢内もかなり奥地ではありますが、奥地の中に開けた和賀川沿いの平坦な農耕地がそれなりに広がっています。それに比べると北上山系は平地が少なく、また地理的にも水田が難しい環境であって、農業で暮らしを立てるのは大変そうに感じました。もっとも雪は1mもないようで、耕作期間の長さは沢内よりは恵まれているのかもしれませんね。冬仕事のことを聞きそびれましたが、同業者として、何をされているか気になりますね。一層のご活躍をお祈りしたいです。

    人らしき姿が映っていますが、これは全部カカシです。


    タイマグラ3

    映画にも登場した奥畑さんが営んでいる民宿でお昼を頂きました。『タイマグラばあちゃん』で味噌玉を作って吊るすシーンが印象的ですが、奥畑さん夫妻も自給生活の中で獲得した食文化を引き継ぎ、提供しておられます。奥で話をしているのが大阪生まれの奥畑さんと、島根県生まれの奥様です。

    手前のテーブルにあるハーブティーとがんづき(隠し味の味噌が生きています)はとても美味でしたね(子どもたちはハーブが強くて飲めませんでしたが)。食文化研究会の研修ということで、味噌や、また映画でも登場していた小さいジャガイモを真冬に干して数珠繋ぎにしたものなど、食べ物の話が中心でありました。が、私にとってはこうしたおばあちゃんより引き継がれた食生活そのものよりも、この地よりメッセージを発するいま生きる方々の姿そのものに興味を覚えます。

    タイマグラはこの映画でこそ有名になりましたが、この民宿の奥畑さんの弟さんは木の桶作り職人として、そしてその奥さんは草木染めを生業とされている方であり、先の農家の照屋さんと、映像作家の澄川さんを入れると4世帯が生活していることは、特に県内では割合と知られているのではないかと思います(もっといらっしゃるかもしれませんが)。

    ある意味、新規移住者のシンボル的存在かもしれない。私は何をやっているのか、何のためにここに来たのか、時に自問自答する悩める日々をいまも送っておりますが、そういうとき何とはなしに思い出すのが、ここタイマグラに暮らす人たちですね。私にとっては。

    繰り返しになりますが、向田さんという老夫婦の時代から次世代になっているわけですが、いま暮らす方々自身が主人公として発信されていく、暮らしのありようや心の持ち方、なりわいとなる産業面などなど、今後のメッセージに注目したいと思います。


    浄土ヶ浜

    さて7月はいつも研修旅行のラッシュになっていますが、7月2日には地区の福祉施設の役員たちと三陸に出かけてきました。宮古市の浄土ヶ浜には観光客も多く、遊覧船も盛況でした。ちなみにタイマグラもいまは宮古市(旧川井村)のようです。


    浄土ヶ浜2

    破壊された堤防の周囲で、復旧作業が進んでいます。見えにくいですが赤や黄色の旗が作業船のそばに設置してあり、採掘の目印となっています。


    ひょっこりひょうたん島

    大槌町の大きな被害を受けた地区にある公民館に寄りました。その入り口に陳列されていたひょっこりひょうたん島の人形です。このお話は大槌町の蓬莱島がモデルになっています。やや高台の建物にあり、ここからは役場を始め町の中心部が見下ろせました。基礎だけを残し更地になっている場所が多いですが、仮設型の店舗がポツポツと見られ、その新しい看板は目立ちますし、活気を感じさせられました。

    子どもたちは3連休まっただ中です。強いリクエストもあり、明日の海の日は仕事を休みにし、海に行くことにします。高田の一本松を見て、海辺での水遊びや魚釣りも少ししてみたいと思っています。天気がぐずついていて心配ですが。。秋田では洪水も起きているようですが、ここ沢内はこれまでも書いていますが、いったん降り始めると、雨も雪も止まらなくなり、1週間連続することも決してまれではありません。今回もこの三陸研修に行った7月2日の確か翌日から始まって、10日以上雨が連続しています(途中半日くらいの中休みはあったかもしれませんが)。

    なので、関東以西の方には申し訳ない気もしますが、ここ数日は肌寒いくらいの涼しさです。盛岡等でも半袖では寒いのではないかと思います。いつも書いていることですが、南の暑さと日照を分けてほしいですね。極端な二極化傾向は、気象および政策?の両面でこれから一層進むことを覚悟しなくてはいけません。

    タイマグラといえども経済社会の影響を受けないはずはありませんが、彼らのライフスタイルを見習いつつ、確固とした暮らし方のスタンスと自給力の強さを持っていることが求められる時代と言えそうです。

    posted by: 渡辺哲哉(園主) | 農業について | 07:46 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |









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