寒い雨降りになっています。連休を目前に、本来ならさあ野良仕事が本格化、という時期ですが、今年は様子が違いますね。結局4月の気温も低めで雪はまだまだ残り、ひたすら雪掘りと薪割りで筋肉痛の日々が続いています。
そうはいっても稲の種まきはすませておかなくてはならず、水稲ハウスを豪雪から掘り出してビニールを掛け、先週の金曜日になりますが、雪降りの中終わらせました。
ふだんは作業場の中でやっているのですが、雪に阻まれてトラクターが出せず、直接ハウスの中で行いました。潅水はハウスの外で行うので、とりあえずドア近くの雪を平らにして箱を水平に置いてから。この方がかえってプール床に並べるのが楽ですから、来年もハウスでやった方が良さそうです。日射しが出れば中もあったかいし。
土は前の週の土曜日に魚釣りを兼ねて買い出しに行った水稲培土です(花巻酵素さんのもの)。「みくに式」の播種期の出口をギリギリいっぱいにネジを締めて出口を狭くして播種します。何度か計量し、大体80g出ているようなので、乾燥籾としては1箱60g強という感じでしょうか。欠株のことも考えて、当園ではこのくらいのうす蒔きで行っています。
播種し、覆土も終わってプールに並べたところです。ボロボロになっているラブシートをガマンして使っております(買えば1万円です)。これから出芽まで10日間の辛抱なんですが、1週間経ったものの結局寒い日が多くて気候条件としては悪いです。去年はたまたま種まき後に好天が続いてラッキーでしたが、むしろそれはめずらしいことで、大体種まきすると寒気が押し寄せて居座り続けるのが寒冷地の通例です。連休もずっとこんな感じの予感がします。
数年前に入手した催芽機が活躍してくれました。これのおかげでお風呂で湯船に入ることができますので。
無事籾の芽が出るか心配でなりませんが、とりあえず雪を掘って水稲ハウスを用意し種を蒔くという第一目標は完了したので、次はりんどうの雪掘りです。3月のラストの土日で消雪材(完熟堆肥)は散布しておりましたが、晴れの日は少なかったし、効果はバッチリとまではいかないような。。。
でも、消雪堆肥散布していない場所との差は歴然で、種まき後のこの1週間は、堆肥を撒かなかった雪の深い所を一生懸命掘っています。わざと消雪材を撒かなかったのではありません。散布時期に、この地上部分1.5mの支柱が完全に埋もれていて、どこまで撒けば良いか境界がわからずに、結果残ってしまった箇所です。もはやスコップで掘るのみです。
併せて取水口からはセキの水を流し込み、通路の雪消しをねらっています。
消雪材を撒いた箇所で既に消えている箇所も現れて来ていますが、まだまだ50cm近く残る箇所もあり、撒いた撒かないにかかわらず、とにかく掘り進めている昨今です。スコップで掘ってそのままひっくり返すだけで効果は大です。圃場外に投げ捨てるなど、面積からいって無理ですので、ひたすら掘り返して空気を入れてやる行為を続けています。お盆需要期に間に合わせ、高い単価を狙っての欲に他なりません。もっとも何としても間に合わないこともあろうし、他の要因でうまく出荷できないこともあろうし、最善を尽くして、あとは天命を待つのみです。ぼけっと手をこまねいて休んでいるわけにはいきませんしね。
早く作業が始められるようにとの自己都合もあるし、またスタート時が遅く後に急激な生育パターンになってしまうと、葉先枯れ現象を引き起こす要因になります。できるだけじっくり育ててやれる環境を作ってやることですね。
4月も下旬になって、やっとまだこんな風景ですから、異常な積雪量だったのでしょう。4月30日まで消えないという1か月前の予感は当たりです。というか、消えるのはもっと遅くになるでしょう。
薪も玉切りが終わって薪割りに入ったところで、まだまだ山のようにあります。薪も場所がなくて一部こちらの方へ移動してきました。家の前とこの写真に見えている作業場との往復はキャリヤ(クローラー運搬車)を使っています。水稲培土を搬入した時も、車からキャリヤに積み替えてこの10数メートルを運びます。この通路部分の除雪もしたかったですが、それはやはり後回しで、ハウスの準備やいまやっているりんどう畑の除雪の方が当然優先されることですね。
しばらく低温が続きそうだし、同じ日本で北と南で暑い寒いと分断されているような二極化傾向の気象は、これからもう当たり前になってくるんでしょうかね。。。