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奥羽の里、岩手県西和賀町内で耕す暮らしを営んでいます。日々の山村のスケッチや、農産物の販売も行っております。

奥羽の山里からの農村通信
▼新規就農のレポートです

奥羽の里へIターン移住し、住居を構え、井戸を掘って農業を開始した1996年〜2000年頃の日常を綴ったページです。

            
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山形県へ農業研修旅行(認定農業者サミット)
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    サミット全体会

     

    秋も深まり、収穫後の片づけ作業に追われています。積雪までもうあまり時間が残されていません。

     

    そんな心穏やかならぬ時期になっているのですが、11月に入ると何かと行事が目白押しになってきて、毎年全国で行われている認定農業者サミットが今年は山形県で行われるということで、参加してきました。一昨年には岐阜まで出かけてきました。去年は高知だったようですが不参加です。もちろん毎年参加することではないし、今後はしばらくないと思います。今年は近場で良かったというところですね。

     

    初日に午後から全体会が行われ、写真の会場に全員が収容するのですが、中身的には儀礼的なもの半分です。メインの内容は開催県によって自由に決められることと思いますが、今年のメインはパネルディスカッションでした(その前にいろんな受賞者の表彰があり、これはどの県も同じです)。2回目の参加ということでつい以前の時と比較してしまいますが、内容的には前々回開催の岐阜の会の方が良かったです。視聴覚技術を駆使してステージの踊りと音響、それにプロジェクションマッピングが加わって、岐阜の四季の農村の光景の推移を多彩な手法で表現し、実に素晴らしいものでした。

     

    今年行われたパネルディスカッションも、等身大の農家でしかも個性ある取り組みの方が話すことですし、勉強にはなりました。ただ、内容的には想像がつくこともありますし、こうした会場で突っ込んだ深い議論にはなかなか至りませんで、やっぱり岐阜の時が良かったかなという感じです。こうしたビッグなイベントを開催するというのはいずれ周到な企画や準備が求められ大変なことですね。

     

     

     

    サミット試食コーナー

     

    こちらも2度目ということで恒例のようです。特産品の試食コーナーです。時間的には初日の午前中でこちらが皮切りになります。屋内と屋外に分かれ、こちらは屋外のコーナーです。山形牛ステーキに行列ができています。割と早い時間帯からいたので、まだそれほど混雑はしていません。他に、芋の子汁、鶏肉の何か(照り焼きだったか)、そして餃子のコーナーと、結構充実していました。朝はホテルのバイキングでしたし、今日は食事関連は満点です。

     

     

     

    サミット弁当

     

    昼は昼で特製弁当が出ます。山形の料理がふんだんに盛り付けられています。

     

    ちなみに、携帯をようやく買いました。シャッター音が大きかったり、連写になってしまいびっくりと、まだまだ使い慣れませんが、写真はとても綺麗ですね。iPhone8です。

     

     

     

    サミット懇親会

     

    全体会が終わってコース別に県内各地に散らばります。夜になって懇親会会場です。県内に何か所かに分散して(8か所くらい?)、懇親・宿泊します。全国の農業者と接する機会になりますね。私は鶴岡市方面のコースを選び、鶴岡市にいます。西和賀からは農家3人+役場農林課職員1名の4人参加。役場の公用車で前日暗くなってから5時頃に出発し、山形市内で1泊しました。4人ともコースはバラバラで、このホテルへ向かったのは私1人です。

     

    仲間で同じコースに希望という例もありますが、基本は普段の同郷メンバーはシャッフルされて、テーブルも宿の部屋も別々にしてできるだけ遠方の初対面の交流を促そうというのが会の趣向ですね。

     

    法螺貝を持った武者の登場で始まり、太鼓の演奏があって、懇談という感じです。

     

     

     

    亀の尾資料館

     

    2日目です。私のコースではまず「亀ノ尾」という古いお米についての資料館を訪問しました。昔「夏子の酒」という有機稲作を扱った漫画がありましたが、ここで栽培された酒米が亀ノ尾という山形県庄内地方で育成されたお米だったのですね。庄内というのをちょっと地理的に誤解していましたが、鶴岡の辺りだったのですね。県内北西部になり雪もそれなりにありそうですが、平野だし暖かい地域です。

     

     

     

    亀の尾1

     

    亀ノ尾は長棹種でいまでも山形県内で敢えて〆縄作り用に栽培されているという話でしたが、実は岩手県内でも何軒かの自然栽培の農家さんが主食用米として生産なさっています。現代の餅系主流の米とは違った味覚も喜ばれるし、栽培上も多肥は不適で、無肥料栽培向けといえます。陸羽132号を栽培したことがありますが、当地では寒すぎた感じで、かつ病気に弱いのが欠点でした。ひとめぼれに変えましたが、ずっとよく出来ます。亀の尾、沢内ではどうでしょう?? 気になる品種ですね。

     

     

     

    亀の尾2

     

    穂がオサガメの尾に似ているらしいです。

     

     

    亀の尾3

     

    学芸員さんから話を聞きます。阿部亀治という篤農家が、水口(みなぐち)近くの冷たい水の場所で豊かに実っている稲を見つけ、その籾を元に育成したそうです。ここは庄内よりもずっと寒いので、このようなおそらくは寒さに強い稲は魅力的です。

     

    ふつう米の品種育成というのは試験場など公的機関によるものというイメージがありますが、ここ庄内地方では民間育種家が多く取り組んできたという独特の経緯を持つ地域らしいです。

     

    亀ノ尾、いいですね。。

     

     

     

    花きセンター1

     

    さて、次に花き育苗センターを訪れました。庄内地方は花き栽培も盛んで、ストックが有名らしいです。育苗センターでプラグ苗を生産し、農家に配布しているとのことです。写真は播種機ですが、正面奥の方で土を入れたプラグトレイがここで播種されるようです。

     

    青い金枠に先端が白く丸いプラスチック上の突起がプラグ穴の数だけ付いており、種が巻かれる場所にまずくぼみをつけるのだそうです。

     

     

     

    花きセンター2

     

    次に種が蒔かれます。非常に小さい種ですが(黄色い帯状に写っているのが種の集合)が回転するローラーの突起部分に付着して、プラグのくぼんだ部分に整然と着地していきます。

     

     

     

    花きセンター3

     

    播種されたプラグトレイはこの冷蔵室で少し冷蔵されてから、育苗に入るのだそうです。

     

    普及員さんがバスに乗り込んで案内をしてくれましたが、花きの方もおられ、立ち話でりんどうのこともうかがいました。山形には「ハイネス」という県育成のシリーズがあるそうですが、ここ庄内地方は暖かいため作付けはなく、全県的に奥羽山脈寄りの中山間地域に散らばっており、ここだという特定の産地はないそうでした。時々農業新聞の市況で山形のりんどうは良い値段になっていますよと伝えました。東北の日本海側はりんどうに好適な気候と言えるかもしれません。雪もほどほどに早く解けてくれる方が、春に早くからじっくり作業にかかれて良いんですが、西和賀はちょっと多すぎですね。支柱も痛められますし。山形は適地でしょう。小国のような豪雪地になるとまた違いますが(2月に訪れました)。

     

     

     

    クラッセ1

     

    3番目に訪れたのは「クラッセ」という名の米倉庫を改造した工房・店舗・レストランの合体した施設です。余目駅のすぐそばにあります。

     

     

     

    クラッセ2

     

    担当責任者から話を聞きます。菓子・惣菜など農産加工の工房が3室くらいあり、他に業者のテナント利用の部屋もありました。この施設で営業許可を取っていて、個人向けとして組合員というか利用者ですが、年間500円の会費で利用できるそうです。ほぼ実費のみの負担なんですね。予約で結構いっぱいに埋まっていて、なかなか予約が取れないみたいでした。専業主婦の趣味的利用から、本格的な農産加工まで、さまざまだそうです。われわれだと、農産加工=冬というイメージになりますが、こちらでは年間を通して埋まっているようです。

     

    販売の方はこちらの組織が責任者となり、商品のクレームも受ければ、セールスに出張することもある、そういうお話でした。左の窓の向こうが工房になります。

     

     

     

    クラッセ3

     

    ガラス越しに工房を覗きました。新しい施設のようですね。細かく立ち入りませんが、高額な機械も入っていそうです。

     

    このあと店舗でお土産を買い、レストランで昼食(豚の焼肉)を食べました。全体の運営は町で(庄内町)、町職員が管理しているようでしたが、こうした施設があるというのは、われわれから見ても羨ましいですね。自前でこのような設備というのは個人レベルの小規模ものでも投資はかなりだし、覚悟もいります。気軽にまずはやってみようという体験ができますね。やってみること、は大事ですね。

     

     

     

    クラッセ4

     

    すぐそばには余目駅。駅から見てもそんなに大きな町ではなさそうですが、いま見た施設は立派です。施設の立ち上げに関しては議会の否決もあったりしたそうで、簡単ではなかったようです。費用対効果の勝算は難しかったかもしれませんが、しかし現在はうまく軌道に乗っている感じでしたね。おそらくは直接の店舗訪問者への販売というよりは、積極的に全国的に仕掛けているんだと思います。

     

    さくらんぼのタルト、と、ラフランスのキャラメル、地元産の醤油を買って帰りました。私はだいたい旅先で醤油を買ったりします。

     

     

     

    クラッセ5

     

    昼食後、これで研修項目は終了しました。オレンジジャケットのスタッフさん(多分多くは普及員)、ありがとうございました。ここから3時間近くかけて、最初に役場の車で乗り入れた全体会場へ戻り、国道13号で沢内へ帰ってきました。そういえば参加した3人の農家はいずれも沢内で、湯田の農家はいませんでしたね。役場職員は湯田の人でしたが。

     

    バスガイドさんがいましたが、確か岐阜の時はいませんでした。全体会場(だいたい県庁所在地近く)から各コースの拠点(懇親会場)までの長距離移動中も、岐阜では普及員さんがずっとガイドをしてくださり、さまざまな地元の農業事情を話してくれ、良かったなと思い出しました。今回のガイドさんもまた一生懸命で観光的なことまで話してくれましたが、岐阜の普及員さんの時はバスガイド的な観光の話はありませんでしたね。

     

     

     

    白鳥

     

    なんと白鳥が田んぼにいます。何か所もでした。岩手では川や湖にのような水の上でしか見たことありませんでした。車窓からです。バスでは栃木のトマト農家さんと同席で、フレンドリーに話をしてくれる方でした。

     

     

     

    旧山形県庁1

     

    さて、今回のサミット旅行では、前日出発の計画としていました。日暮れも早い時期だし、当日早朝に出て渋滞等でイライラするよりも、前泊でゆっくりしても農作業の進みに変わりはないし、サミット自体では町内参加者はみんなバラバラになるので、前夜に懇親する機会があってもいいねということで、山形市内に泊まりました。

     

    翌日、10時のサミット開始時までの間、旧山形県庁の庁舎を訪ねました。大正時代の作りで、西洋風に中庭を取り囲む四辺形の建築でした。

     

     

     

    旧山形県庁2

     

    昔の洋風の部屋です。「るろうに剣心」のロケで使われた部屋だそうでした。

     

     

     

    りんどう廃園

     

    さて、家の仕事です。廃園にするりんどうのネットを外し、支柱を抜き、自然状態に戻っています。マルチですが、秋は多忙なので、春のまだ地面が湿っているうちに除去しておりました。天候を見て、廃園の耕耘の実行です。

     

    結構背丈もあり林立しているのですが、綺麗にすき込まれていくものです。1畝ずつバックで戻りながら最低速でゆっくり耕します。

     

    トラクターですが、古い22馬力を使っていましたが、エンジンの冷却系統のパイプに穴が空いて(いわゆるガスケット抜け)、エアクリーナーからの空気の取り込み口の方の破損なのでしょう。エアが冷却水内に入ってリザーバータンクまで逆流し、圧力でリザーバーのキャップを外しポタポタ水を撒き散らしながらの耕耘作業という状態でした。30分もすれば冷却水も減って水温(あるいは水量か)の警告灯がつき、しばらく休ませて、ラジエーターキャップ から水を足して満杯にし、また30分作業するという感じでした。この秋のことで、にんにくや小麦の耕耘には難儀しました。。

     

    ちょうど農機屋さんに良い中古があり、値段も手頃だったので、買い替えとなりまして、今回この25馬力の四駆のトラクターの初仕事となりました。隅っこの方のぬかるみ箇所もぐいぐい進んだし、これだけの草丈をよくすき込んでくれました。

     

    いまは次年度に残す他のりんどうの片づけも終盤で、もうちょっとでOKです。とりあえずの粗片づけは終わりネットも外しましたので、雪が降っても大丈夫です。

     

    りんどう以外には、あとはハセの片づけと、たらの木の伐採です。伐採は昨日少し手を着けてみました。りんどうや稲作が終わると、たらの芽のシーズンの始まりです。まずは穂木を作業場内に収納し、年を越して休眠が冷めてからのふかし栽培となります。雪がない地方では、その都度必要な分だけ伐採して芽出しをすることができますが、豪雪地なのでそうはいきませんね。。

     

    これらの作業が終わったら、少したらの芽栽培室の外壁や天井屋根部の修繕をして、長野(茅野市)へ寒天作りの出張に2か月出かける予定です。

     

    タイヤ交換もやらなくては、でした。

     

     

     

     

     

     

    posted by: 渡辺哲哉(園主) | 農業について | 07:53 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
    夏の終わりの出張2件でした
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      パルフェスタ1

       

      台風21号が岩手にも接近しながら、通り去って行きました。大阪の大変な映像を見て、農業の方々は恐ろしさを感じられたのではないでしょうか。農業被害の方は報道されていないようですが、特に関西近郊は心配ですね。。お見舞い申し上げます。秒速50mではどんな施設も作目もひとたまりもないと思います。ハウスや果樹、稲、また私などの支柱やネットを掛けた園芸品目も風は大変な被害をもたらします。幸い今回はそれほど風が吹かなくて、りんどうが折られたりすることはありませんでした(6月には強風で折られたのですが)。

       

      そのりんどう栽培では、お盆と彼岸という2つの出荷の山があり、現在は彼岸品種の出荷が始まったところですが、8月の下旬というと、ちょうど出荷が途切れる時期で、手を付けられなかった草取りをしたり、農道畦畔の草刈り、にんにくの植え付けのための圃場作りなどをやっていました。

       

      そんな8月25日になりますが、われわれ西和賀地域に住む者には馴染みの深い、北上市のショッピングセンター「パル」でオーガニックのフェスタがあり、参加してきました。県都盛岡市となればまた別ですが、北上市という中間的な小都市で「オーガニック」を銘打った催事が行われるのは、時代の流れを感じるものがあり、喜ばしく思います。

       

      米は在庫も減ってきておりますし、小麦も今年はなくて、ブルーベリーは不作であったことから、にんにくのみの出品となり、これに近所のお母さんから預かった西和賀わらびの塩抜きしたものと赤シソの塩漬けを持参しました。「パル」にはイオンとかも入っておりますし(「パル」の中にイオンが入っているのです)、北上市の中では第1のショッピングセンターになると思います。お客さんは結構来まして、暑かったり、突然大雨も降ったりで、なかなか大変でしたが、とりあえず預かったわらび30束は完売しましたし、もしかしてと思って持参したメークイン10kgも売れました。売り上げはさておいても、まずいい経験をさせていただきました。

       

       

      パルフェスタ2

       

      店員は小3の娘だけでしたが、立て込んだ時は結構助かりました。私にとって出店経験というのは2回目くらいでしたが、慣れた皆さんは、店構えがやはり違いますね。コピー用紙にマジックではなくて、濡れても良いもの、風で煽られても痛まないものなど、配慮が必要ですよね。小道具の使い方とかも。

       

      次があるかどうかは不明ですが、こういう勉強もたまには必要で、オーガニックに関心ある方々との会話もプラスになりました。お世話になりました。

       

       

       

      タコス

       

      こういう場ではやはり出店したフードが楽しみです。「タコス」というのが以前気になって、去年盛岡へ冬に勤務していた時に、どこかにあるはずだと探し回ってみましたが、結局見つからず、コンビニとかにもありませんで、この日、ついに初の体験となりました。沖縄風だそうです。パリッとした包みの皮が中身とマッチしています。

       

      あっという間という感じでしたが、無事出店を終えて、にんにく用の豚糞と牡蠣殻石灰を買いに出かけ、いっぱいになった軽トラの荷台を気にしつつ、ゆっくりと帰宅しました。本当は花巻まで足を伸ばし、「イーハトーブフェスティバル」に行きたかったのですが、途中豚糞が1袋落下する出来事もあって、積荷が心配になり、これはやめようと断念し、帰宅しました。久石譲氏の講演や、他の方のライブもあって、ちょっと気になっていたのですが。。

       

      いつも一度にあれもこれもとやることを増やす悪い癖なんですが、今回は踏みとどまりました。

       

       

       

      新農業人フェア

       

      さてその1週間後ですが、今度は東京での「新農業人フェア」の「何でも相談員」に頼まれていて、新幹線の日帰りで東京に行ってまいりました。池袋サンシャインですが、案内にはただ4階とだけ書いてあり、行ってみると、わからない! 約束時間通りにビルには着いたのに、20分くらい遅れてしまいました。

       

      これは20年くらい前から行われている新規就農希望者のための相談会で、各県の就農相談センター(県農業会議や農業公社など)や市町村などの関係機関、それにインターンシップや社員を募る農業法人から構成されています。全体がリクルート社主催ということで、民間のセンスでイベント性も高めています(前は、こういうのは全国農業会議所がすべて取り仕切っていたと思いますが)。

       

      私らは、実際に新規就農したいわゆる先輩農家としてアドバイスを受けるというコーナーを担当します。別の一角では私たちのような移住農家が画像とかを使って体験発表するというコーナーもありました。「有機農業に関する相談コーナー」や、「女性の新規就農のための相談コーナー」もありました。

       

      私たちはよろず相談みたいな感じですが、あまり長話をせずに、他のブースへ誘導してほしいという感じでしたので、深く突っ込んだりはしないようには努めましたが、まあどうだったでしょうか。私は3年に1回くらいの相談員なので、最新の動向に疎かったりしますし、手慣れた仲間相談員には及びません。

       

      総じて、20〜30台の男性の方は農業法人への就職を前提にし、場所はどこにしたらよいか、何の品目がいいかとか、そういった内容が多く、女性の方は、通常の意味での就農や法人への就職といった枠組みにとらわれない、こだわりのある働き方、といったものに関心があり、かえって通常の農業写像のイメージでは割り切れないような可能性を持っているように思いました。

       

      こういう相談フェアも回数を重ねていますし、どんな希望者にも対応できるような仕組みというものは整えられているのでしょう。いつまでも20数年前の時代とは違いますし、いまは手探りで進めるしかない試みも数年後には制度化されたりしているかもしれません。多様性というのは大事にしたいものだし、アンテナを張っていたいものです。

       

      畑や作業場に閉じこもってばかりではだめですね。全国農業会議所のベテラン相談員とも席が隣で雑談もしましたし、良い経験をして来ました。

       

       

      縄文展1

       

      さて、東京の知人に、何か面白い展示イベントはないか尋ねてみたところ、「縄文展」との情報提供がありまして、午後4時半の就農フェア終了後、池袋から上野へ移動し、国立東京博物館へやって来ました。土曜日は夜8時までやっているということで可能だったのですが、翌日で終了という前日でしたので何ともすごい混雑でした。ここは博物館の別館のような施設で、入口前のテントのところで入場制限をしており、10分待って入館できました。料金も1,600円と結構な額です(岩手ではこんな値段は多分ないと思います)。

       

      ただ、この料金も、大混雑も吹き飛ばすほどの迫力の内容で、縄文の壮大な創作パワーが漲る素晴らしい展示です! 全国から勢揃いした土器や土偶はボリューム満点でしたし、たっぷり2時間満喫できました。普段読んでいる農業新聞にもこの記事が載っていて、30万人が訪れたとか。

       

      東北からも素晴らしい作品が集結し、特に青森は多く、国宝級の出土があったようでした。同時期の世界の出土も展示されていて、これは1人1,600円分かかっているなと余計なことを感じました。

       

      有名な土偶には人だかりができていて、近くに寄って見ることも困難なくらいです。そういえば5年くらい前に上野動物園と合わせて訪れた「恐竜展」を見た時(上野の科学博物館でしたか)は、子どもも多くてもっとすごい混雑でした。。

       

       

      縄文展2

       

      唯一写真を撮って良い撮影ポイントです。何かにつけ「縄文」のワードを耳にし、ある意味ブームでもある時代のキーワードになっていますが、こうして一堂に会した縄文の作品群を目の当たりにして、まさに1万年前の精緻で大胆な創作力に、存分に浸ることができました。

       

       

      縄文貴婦人1

       

      今回の展示にもあった「縄文の女神像」です。これは去年山形の博物館で「ケセランバサラン」とともに撮影したものです。「粘菌展」を見たくてお盆休みに出かけたのでした。この同じ像が首都にやってきて、何十万人から熱いまなざしを受けていることには、東北人としてちょっとした感動を覚えました。

       

       

       

      縄文貴婦人2

       

      山形での「女神像」の鑑賞のポイントです。

       

       

       

      土偶2点

       

      写真には撮れませんが、今回の上野で一番注目度が高かったのは、八戸より出土した国宝「合掌土偶」ではないかと思います。また岩手では一戸町の「御所野遺跡」が有名で、世界遺産登録も目指しているそうです。今回は「鼻曲がり土面」が出品。

       

      本当は、小3の娘と夜行バスでたっぷり時間をとって上京し、池袋での私の用務の間はサンシャイン水族館に行き、フェアの後は「デザインあ展」を見るという計画でした。が、突然に学年行事と重なるということで、1人での上京となりました。昨今の学校は行事が多く、何かと重なることが多いのです。昔は放課後なども自主的に公園で野球をやったりしましたし(「ドラえもん」で描かれるように)、休日に学校へ行くことなどありませんでした。いまは子どもが減っているせいか、土曜日も半ドンでなく休日になっているためか、学校関係も平気で土日にスケジュールが組まれます。親としてはいろいろ休日にさせてやりたいこともあれこれ考えながら、仕事に都合をつけたりしているんですが、部活とかも含めて、まあ過剰ですね。。周りの大人から制度的に与えられ用意される時間を過ごすのでなく、自由な枠組みで休日を過ごさせたいなどと願うのですが、時代遅れな考えなんでしょうかね。。

       

      1人で、縄文展を見られたことは、結果的には良かったかもしれません。

       

       

       

      上野動物園ゲート

       

      19:30頃に博物館を出て夜の上野公園を歩き、駅の方へ向かいました。上野動物園ではパンダのシャンシャンはもう普通に見られるようになっているのでしょうか?

       

      その反対側には、東京文化会館。懐かしいです。昭和61〜62年頃でしょうか。東京に出てきて間もない頃、朝比奈隆/大阪フィルのブルックナー8番を聴きに出かけました。地方ではブルックナーなど絶対に演奏はありませんし(唯一4番だけはあります)、世界一のブルックナー指揮者と言っていい朝比奈隆です。生まれて初めての生のブルックナー、しかも最も好きな第8番の演奏です。思いのほか早めのテンポでしたが、悠揚な息遣いのその演奏の感動はいまでも忘れられません。

       

      当時、三軒茶屋から上野へ。新玉川線から銀座線へ乗り換えです。真っ黄色の銀座線は壁にランプが付いていて、バチっとランプが光った瞬間に車内が真っ暗になる。こんなことがあったのを思い出します。東京生活も最後の頃は銀座線も真っ黄色ではなくなったし、バチッとショートするようなこともありませんでした。32年くらい前のことでした。

       

      後に、家からも近いNHKホールでN響の定期にD席当日券(千円)で聴きに行くようになったりして、上野からは足が遠のきましたが、ホールの音は文化会館の方が好きです。

       

      上野公園では最後に西郷さんの像を探しましたが、なぜか見つかりませんでした。電車の時間もあり急いでいましたし。。

       

      ちなみにアメ横で、ここで食べようと決めていた大衆食堂へ急いで向かったのですが、閉店。。店内にお客さんは見えましたが、多分材料が終わったのでしょう。ここのカツ丼を期待していたのに残念でした。。他はたいてい混んでいたり、飲み屋系だったりで、空いていたラーメン屋さんでラーメンと焼肉丼セットを急いで食べて上野駅へ向かい、東京ばななのパンダバージョンと崎陽軒のシュウマイを買って20:30のやまびこに乗り、23時過ぎに北上駅へ到着。眠気覚ましにコーラを買って運転し、12時半に家に到着しました。

       

      縄文パワーをエネルギーに、これからの山場、彼岸りんどうとにんにくの植え付け、稲刈りと小麦の播種、に立ち向かいたいと思います。

       

       

       

       

      posted by: 渡辺哲哉(園主) | 農業について | 12:53 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
      宅配料金の改正について
      0

         

        昨年のヤマト便の大幅値上げに伴い、ゆうパックに一本化して出荷させていただいておりましたが、この7月からゆうパックも運賃の大幅な改正が行われることになり、大変残念なことですが、運賃の改正をさせていただきたく、どうぞ宜しくお願いいたします。

         

         

        <ゆうパック80サイズ>の料金〜お米15kgまでの場合

        岩手県
        北海道
        東北・関東・信越
        北陸・東海
        近 畿
        中国・四国
        九 州
        沖 縄
        1,010
        1,290
        1,080
        1,180
        1,290
        1,500
        1,720
        1,730

         

         

        <ゆうパック60サイズ>の料金〜にんにく2kgまでの場合

        岩手県
        北海道
        東北・関東・信越
        北陸・東海
        近 畿
        中国・四国
        九 州
        沖 縄
        800
        1,080
        850
        950
        1,080
        1,280
        1,510
        1,520

         

         

         

        今年の3月から既に一般のゆうパック料金は値上げになっておりましたが、われわれ契約後納支払いの扱いは保留ということで従来の契約価格で後納で支払っていたのですが、年間扱い量200個以下の小規模出荷者については完全に一般個人の料金と同一にするという郵便局側の判断のようです。

         

        資本力がものをいう世の中ですがから、力があり多数の出荷を行う企業が料金面で優遇されるのは当然のことでしょうが、中小事業者にとってはますます生きづらい社会になっていく気がしてなりませんね。

         

        上記の料金表は当園で郵便局に支払うそのままの額ですが、この額そのままですと現状から1.5倍以上にもなりますので、当園の方でも一部負担をし、できるだけ運賃がご負担に感じられないように配慮をさせていただきたいと思いますが、それでも値上げになることは避けられず、どうか宜しくお願い申し上げます(関東のお米10kgの出荷でリピートの方では現状の600円から800円へといったお願いをさせていただればと思います)。

         

        確かに、自分たちもアマゾン等を利用しますし、そういう巨大企業に囲われて送料の軽減という恩恵を受けているわけで、ネット通販の肥大化から逆にカウンターパンチを食らったという格好でしょうか。それなりの大規模化を目指して出荷量を増やしていくことで宅配業者と有利な契約を交わしていくことは今後の目標にはなるでしょうが、限られた労力の中、「小さい農家だからできる」ようなお米やにんにく等の「自然乾燥」へのこだわりなど、譲れない点もございます。農園をより大きくしたいとの努力目標は保ち続けながらも、量だけではない農の姿をも追究していきたいとも思いますし、今後ともどうかご支援を賜りますよう宜しくお願いします。

         

        郵便局よりの通達がつい一昨日のことでしたので、あと何日もありませんが、お米など今月中でしたらば従来の契約価格で出荷できますので、できましたら宜しくお願いいたします。またお米などこれから悪くなりやすい気候になるところで、少量ずつの出荷を望まれる方もいらっしゃるのですが、米は基本的に80サイズのかさになりますので、多少なりとも1回の出荷で多めの量を梱包できたらというようにも思っております。ただ、玄米は特に常温ではカビ等の危険がありますので、どうか冷蔵庫での保存を宜しくお願いいたします(当園では出荷日まで12度で貯蔵しています)。ただ、ゆうパックはヤマトと異なりキロ数でなくサイズで決まるようなので、60サイズの扱いで米が何キロまで梱包ができるかはちょっと早めに計測してみたいと思います。

         

        また農園の近況も発信させていただきます。

         

         

         

         

         

         

        posted by: 渡辺哲哉(園主) | 農業について | 07:30 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
        黒にんにくに力を入れています
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          服部メニュー

           

          岩手も寒い日が続いており、ここ沢内の積雪量は、平年よりはまだ50cmくらい少ないようですが、まず毎日いずれかの時間帯には降っております。冬本番といった感じになっています(50cmくらい一度の大雪ですぐ達してしまう量ですね)。

           

          東京への盛りだくさんドライブ旅行の疲れも取れる間もなく、平日昼間の土壌分析勤務と、帰宅後の1時間の夜なべ作業がルーチンになっています。土日もフルに使い、注文いただいた米等の出荷作業、農業簿記の決算作業と簿記の次年度更新、新たに1月になってからの買い物レシート類のまとめての記帳などに追われつつ、冬のメインの作業であるたらの芽の穂木からの駒木切断、およびふかし水槽への伏せ込み作業を開始しておりました。

           

          にんにくについてのお問い合わせもいただいたりするのですが(「現代農業」誌2月号に掲載されたことにもよるのですが)、基本は黒にんにくのリピートの方に対しての素材分として在庫確保が必要なため、通常の青果での出荷はいったん終了とさせていただいています。

           

          黒にんにくは一般によく見かけるようになっていますが、値段も高く、どうしてこんなに? と思うことしばしばです。おそらくは業者さん(農家というよりは、建設関係の企業から参入する例が多い)が大規模な黒にんにく生産に進出し、人件費もそれなりに投入されているでしょうし、高額な製造装置を導入していることとか、長時間の発酵へのこだわりがあるようで、そのために電気代がかさんでいる、といったことによるのではと私は見ております。

           

          当園の黒にんにくは、体調のすぐれない方からご注文いただくこともあります。食べていると体調が良くなった感じがするといったご感想をいただいて、大変嬉しく思うとともに、時々いただくような贅沢な高級おやつではなく、「日々の健康のための常食用」として取り入れていただきたく思っています。アメリカのがん研究機関により、「がん予防に役立つ食品群ピラミッド」のランキングにおいて、にんにくはその頂点に位置する、との報告がなされています。さらに加えてこの青果としては含まれていない有用成分が黒にんにくに中で存在しているわけで、このことに当園ではこだわりを見出して、できるだけ安価にお届けできる手法で作りつづけたいと思っています。農薬化学肥料不使用であることも、安心安全はもちろん、にんにく細胞に何らかのプラス効果を授けてくれることと信じております。年明け早々に、当園の製造器具である業務用ジャーが故障してしまい、新品に買い換えたという出費はありましたものの、13〜14日の保温発酵でおいしい(と思える)黒にんにくができています。多少の電気代と手間賃は青果価格に加えないわけにはいかないですが、どうかこの常食用としてのリーズナブルな黒にんにくをPRしながら、力を注いでいきたいと思います。

           

           

          スライス作り

           

          また、もう一点、にんにく貯蔵の限界時期という問題もあります。当園はにんにくを-1度氷温貯蔵しておりますが、休眠の浅いホワイト六片では正月明けのいまの時期、休眠の深い八木や八幡平でも3月いっぱいが、およそにんにくの貯蔵限界になります。これを過ぎれば氷温貯蔵にしていても否応なく発根発芽が進み、その分にんにくの実質部がスカスカになってきてしまいます。このため、これらの賞味期限内のうちに、乾燥スライスにんにくと、この黒にんにくにチェンジしてしまいたいのです。実に去年のいま頃に作ったスライスを現在でも全く遜色なく食べておりますし(一応賞味期限表示は6か月にしてはいますが1年大丈夫みたいです)、また黒にんにくになることで長期保存が可能な食品に変身します。品質を落としてしまう前に加工を完了し、良い状態で次のにんにくの収穫期まで、日々食べつづけていただけたらと思い、作業を続けております。

           

          もっとも、ご自宅で黒にんにくにしますという方には、ご希望に応じ青果をお送りできますので、少量ですが、またそのうちカケラに分けたものとかにもなりますが、よろしければご活用くださればと存じます。

           

          今回、「現代農業」寄稿用にと、いつも黒にんにくを買ってくださっている女優でモデルさんの服部真湖さんに、普段使いで食べていただいている食べ方例を写真で送っていただきました。撮影のために料理を作っていただいて、本当に感謝いたします。服部さんは以前に家庭料理の本も出版していらっしゃる方で(私もアマゾンで買いました)、当園の黒にんにくをすばらしいメニューに変身していただきました。雑誌ではスペースの関係で1枚しか掲載できませんでしたが、ご本人様の了解の上、こちらのブログで全品紹介させていただきました。以下は文章も服部さんのご説明になります。

           

           

          ハムサンド

           

          ブランチにいかが?  イングリッシュマフフインのポテトサラダハムサンド。

           

           

           

          柿

           

          ワインやデザートに、季節の熟したフルーツ(今回は柿)にクリームチーズとはちみつディプ添え。

           

           

          水餃子

           

          玄米(当園の)入り香草とえのきの水餃子(エスニック風)
          もちろん具たくさんスープで色んな野菜と寒い季節にピッタリ。水餃子ならお好みでゴマダレ、ポン酢、食べるラー油、などなどつけながら工夫してます。揚げてあんかけにしてもおもてなしの際は喜ばれてます。

           

           

          ポテトサラダ

           

          ディジョンマスタードとゴマたっぷりのポテトサラダ   
          マヨネーズ少なめでサラダにのせてお好みのドレッシングと一緒に。そのままでもお好きなパンと一緒にどうぞ。

           

           

          トースト

           

          クリームチーズとはちみつディプのトーストのせ
          熱いトーストにのせて。まるでラムレーズンみたいと好評です。おやつにお酒のおともに。ナッツも刻んで混ぜても更に美味しいです。

           

           

           

          このように、黒にんにくを飽きずに日々食べていただいて、嬉しい限りです。どうか参考に取り入れていただけたら幸いです。

           

          黒にんにくのための皮むき・根切り作業も上記のごとく早いうちに全部終わらせなければなりませんが、現在たらの芽のふかし作業も時期が来ているため、こちらも手を休めることなく、どんどんと駒木を水槽に埋め尽くしていかなくてはなりません。

           

          また、現在、「次世代に残したい岩手の食材30選」(続編)という書籍の編集作業にもかかわっていて、当地の「西わらび」、そして「八幡平にんにく」の2本を作成し、また30項目全体の集まってきた原稿のチェック作業なども行っています。この「八幡平にんにく」の項目にも服部さんのレシピを写真1枚(2点)紹介させていただきます。4月頃に刊行の予定で進めていますが、定価を付けて販売できる環境になく、当面は「岩手食文化研究会」の会員の報告書の扱いで会員と関係機関(図書館や学校とか)への寄贈という形になっております。この続編の前編に当たる数年前に出た1冊は農文協からの刊行になり、アマゾンでも掲載されているのですが、残念ながら今回の続編はそうはいきませんでした。後に要望があったり、また版元を得る機会があれば、公に世に問うていけたらと願っています。原稿を求められて書くことは時々ありますが、編集作業としては久しぶりで、懐かしい気持ちを持ちながらの作業になっておりました。

          posted by: 渡辺哲哉(園主) | 農業について | 09:03 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
          農業担い手サミット(岐阜)に参加しました
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            高山懇親会

             

            積雪期直前で、りんどうを中心に秋の片づけに追われるさなかの11月9〜12日の4日間、農業担い手サミットへの参加ということで3泊4日の大きな旅行に出かけてまいりました。いわゆる認定農業者を主体に行われる全国集会で、数千人が会する大規模のイベントでした。

             

            全大会の主会場は岐阜市内の大きな体育館で、ステージイベントをメインとする2時間の催しが行われ、撮影はできませんが、農村の四季を歌った詩の朗読(紺野美沙子さん)に合わせた、歌と踊りと映像によるステージは大変素晴らしく、見ごたえのあるものでした。

             

            この全大会イベントは皇太子ご夫妻もご参加ということで、警備も厳しく、今回の参加受付についても2か月も前から確定し、以後の参加者交替は一切認めないというものでした。特に希望しての参加ではないのですが、他に参加者が少なく、やむを得ずといえばやむを得ずの参加だったのですが、しかし後の分科会も含めイベントとしては用意も周到で、大変手応えのある数日を過ごすことができました(主催者の準備にかかるご苦労は大変だったと思います)。

             

            岩手からの参加ということもあり、前と後ろに1日ずつ日程が増え、負担も大きかったですが、サミットとしては、10日の全大会の後、その日のうちの分科会会場へと移動し、夜の分科会会場での懇親会(写真)、そして翌11日の午前の分科会と昼食会、そして現地での散策(観光)で終了、というものでした。

             

            写真ステージにはちょうど岐阜の関連ゆるキャラが登場しているところで、私が参加した初日夜の高山市での分科会のセレモニー部分です。足りなくなった名刺を取りに部屋へ戻る途中に撮った1枚です。市長の挨拶とかの後だったでしょうか。岐阜の特産品紹介といった場面ですね。

             

             

            飛騨牛コーナー

             

            さて、時間的には先立ってになりますが、初日の岐阜市内のメイン会場では、午後からの全大会の前に、岐阜の農畜産物をふるまう試食コーナーが午前中行われ、賑わっていました。写真は飛騨牛のステーキのコーナーで、行列をなして焼き上がりを待っています(すべて無料です)。その他には岐阜といえば長良川の鮎ということで、鮎の味噌仕立ての汁も流行っておりました。

             

             

            黒にんにくコーナー

             

            黒にんにくのコーナーもありました。乾燥スライスにんにくも見えます。六次化推進の波で、写真の例もですが建設業界がこうした部門に参入し、補助金も動いているのでしょう、大規模の設備投資で時代の波に乗ろうといった雰囲気が伝わってきます。専用の大型製造機で何十日もかけて熟成しているそうです。同じ品目でも、われわれ小規模農家は別発想で住み分けをしていかなくては、ということを学ばされますね。

             

             

            ほうれん草収穫機

             

            さて2日目午前の分科会ですが、認定農業者のサミットということで、見学先の農家さんはいずれも規模が大きくて、すぐに参考になるというものでもないのですが、知見を広めるに無駄はありませんしね。ほうれん草農家を訪れましたが、バインダーのような収穫機で、見事にほうれん草を切り集めており、圧巻でした。少し地面に入り込んで、ベストの箇所を切り取るのですね。値段にもびっくりでしたが、手で収穫して行く手間と比べると、何百倍? ですね。ほうれん草は大規模化が行き詰まってきているそうで、この装置の導入がなくてはほうれん草専業も厳しい状況にあるとのことでした。

             

            当園でもほうれん草はやったことがありますが、夏場は収穫後のしおれもあって、午前中の限られた時間内に収穫を終えなければなりません。いまの時期よりもむしろ夏場には強大な威力を発揮する助っ人に思いました。

             

            ちなみに、冬場は高山市も結構な積雪とのことで、ハウスのビニールは外され、作業としては菌床椎茸に切り替わるそうです。

             

             

            普及員

             

            移動はほとんどバスでしたが、地元の普及員さんがいろいろと解説してくれました。すべての方がというわけではないでしょうが、この普及員さんはとても熱意を感じられる方でして、われわれ農家としての関心事のツボにはまった解説・紹介を淀みなく語っていただきました。こういう力ある専門家のバックアップがあって産地も維持され、農家も安心して生産できるわけで、当園ではりんどうがその部門になるのですが、逆に言えば個人販売している部門というのは全くといっていいほど自分で悩みながら試行錯誤していくしかないということでもあり、道なき道でもあるわけでしょう。。

             

             

            高山朝市

             

            3農家+農協出荷場の見学で分科会のスケジュールを終え、昼食会場に向かう途中です。終了時間直前の高山市の朝市を見て、少し買い物もしてきました。赤カブの漬物が特産とのことでした。

             

             

            古い町並み

             

            昼食後、帰路へのバスが出発するまでの約1時間、高山市内にある古い街並みと呼ばれる通りを散策しました。外国人がとても多かったというのが第一印象です。高山は観光都市ですし、お隣長野県の信州大学で4年間松本市に暮らした者としては、この北アルプスを挟んだ隣の高山市というのは、松本と雰囲気が似た街としてずっと気にかかる存在というか、行って見たい場所でした。それもあって今回の担い手サミットに参加したのでした。

             

             

            飛騨牛にぎり

             

            飛騨牛のにぎりという店に行列ができていました。値段もそこそこしましたので、私は飛騨牛コロッケ(200円)にしました。

             

             

            ひつまぶし

             

            さて、その高山市での見学を終え、名古屋市まで戻って、そこで最終日を過ごし、居酒屋で手羽先や串カツを食べました。翌日は午前中、自由時間ということで美術館などを散策し、昼に岩手の研修団としてひつまぶしを食べて、新幹線で東京へ、そして盛岡へ戻り、夜8時半に沢内へと帰ってきました。

             

            出発した11月9日は西和賀は大雪となり、50センチを超える雪がまだ刈り取りを済ませていないりんどうに覆いかぶさって、雪で押され、無残な姿となっていました。ちょうど旅行中は雪で作業ができなかったので、旅にはちょうど良かったのかもしれません。戻った翌日13日には雪も解けてりんどうの片づけを再開でき、べたっと押されて草刈機で刈れない茎を手で一本一本地際で折り取りながら、片づけ作業を進めました。

             

            今年は廃園するりんどう圃場がなかった(マルチ剥ぎが大変な作業です)ことも旅行参加の理由でありましたが、2年生3年生の生きのいい圃場が多く、りんどう残茎の片づけには非常に時間を要し、昨日26日の午後3時に完了しました。

             

            そして、その後、ようやく放置していた稲のハセの横棒(ホケ)の収納に着手でき、ちょっと進めたところで暗くなって終了。本日雨ですが、ハセの片づけをこれから頑張ります。

             

            残る作業はこのハセの片づけと、たらの木の伐採と作業場への搬入、そして片づいたりんどうの畝間に堆肥を配ることです。12月1日から盛岡での土壌分析の勤務がスタートするので、もう何日もありません。。堆肥作業は来年とし、たらの木を優先し、運び終えた軽トラックは早めに洗浄し、ガソリン満タンにして、運搬車(キャリア)を荷台に載せて、作業場に収納して春まで格納する段取りにすべきでしょうか。。。

             

             

             

             

            posted by: 渡辺哲哉(園主) | 農業について | 08:08 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
            水稲作業が進んでいます
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              種まき2016_1

              ここ沢内で「ひとめぼれ」と植えるというのは適地適作に反した作付けでもありまして、とにかく種まきは早く行って、早めの田植えを心がけ、田植え時までに十分に大きい苗を作る、というのが目標になっています。4月7日に催芽を開始し、9日朝にはハトムネになって、翌4月10日にひとめぼれの種まき、そして所用を挟んで12日に「いわてっこ」の種まきを完了しました。現在芽も出揃って、シルバーポリも剥がし、プール入水も始めました。生育は順調です。

              岩手県では待望のお米の品種「銀河のしずく」が今年から県内で作付けがスタートしました。ひとめぼれを超える食味値との話もありますが、いずれ、ここは適地外ということのようです。ただ食味も大事でしょうが、ひとめぼれ(宮城)と違って岩手の品種であるということには魅力を感じます。町内でも試験的に作付けがあるようですので、秋の結果を参考に、ひとめぼれから「銀河のしずく」のへ移行していくことになるかもしれません。こういう話題は楽しみの一つになります。

              日曜日だったので、種まきは上の子2人も少し手伝ってくれました。土入れ作業です。これまでと同じ「花巻酵素」製の自然育苗培土ですが、この培土は有機質のため、カビ等の防止のため播種日当日に土入れをするようにとのことでして、慣行の培土のように前もって土入れをしておくということができません。


              種まき2016_2

              軽トラの荷台で12米ずつ田っぷり潅水をして、それから「みくに式播種機」で1枚ずつの播種になります。1枚当たり、乾籾勘算で60グラムの薄まきになります(水を吸った催芽籾で80グラム)。播種が終わると、今度は土を入れて覆土して完成です。


              古い播種機

              こちらは、近所の方からもらった古いポット育苗用の播種機です。溝が付いていて、ブラシを使いながらそこに籾を落として並べ、透明部分の板をガチャっとずらすと穴から下に落ちて整然と苗箱に蒔かれるというものですが、籾をまんべんなく溝に並べるのに時間がかかり、結局みくに式の使用に戻りました。でもこれも現在は手に入らない貴重品ですし、精度としては緻密に蒔けるものです。


              田村さん視察

              さて、種まきの前の日になりますが、食文化研究会の例会で、盛岡市羽場の田村和大さんの圃場を見学しました。田村さんは私などよりずっと若く、また経験も短いUターン農家さんですが、実に行動的で、勉強家で、在来種(F1交配でない)にこだわった農業を精力的に行っている方です。種を継いでいくことは生命や文化を尊重する営みだとの思いで「種継ぎ百姓」を自認して、農法も野菜自身の最も健康で本来的な形とは何か、という観点から無肥料の自然栽培を選択したと言います。

              自種を採りながら、30品種ほどの野菜、そして米・小麦・大豆を飲食店さんを中心に自ら開拓した出荷先に出しておられます。在来固定種をテーマにした「よみがえりのレシピ」について前に記事にしましたが、この映画を一番最初に岩手に持ち込んで上映会を催したのも田村さんでした。お人柄もよく、まさに岩手農業をリードしていく若きホープと言える人ですね。盛岡市内ですし、こちらのような山里の農業とはスタイルやイメージは違いますが、こうした方からのエネルギーを分けていただきながら、常に食とは何か、耕すとは人にとってどういう営為なのか、問い続けていきたいと思いました。


              ハウスの消雪推移

              まだ冬のアルバイトをしていた最終盤の頃の、朝撮った雪解けの様子です。3月27日(日)に土を撒いたその週に高温好天があって、見る見るうちに消えてくれました。隅々までではありませんが、一応町内では3月31日に消雪したと言っているようです。こちらは風雪が基本なので、雪は斜めに積もっていき、田の西側で浅く、東側で深くという積もり方をするために、東側の消雪は遅いです。


              氷温貯蔵米2016春

              雪が消えたところで、家周囲の往来が可能となり、奥の作業舎の冷蔵庫より氷温冷蔵していた籾を運んで、春の籾摺りを行いました。これで、次の秋までは氷温玄米を提供できる運びとなりました。在庫米もちょうどあと半分というところです。にんにくのかけらがまだ残っているために、まだ電気代はかかりますが籾摺りした玄米も氷温設定の冷蔵庫に入れて貯蔵しております。これからはどうぞ氷温貯蔵米をお召し上がりください。にんにくが完全になくなった後は12〜14度で保冷します。

              引き続き、たらの芽出荷をしております。あと1週間余りで終了となるでしょうか。とにかく雪解けが早かったことは何にも勝り大助かりです。作物自体は作業時期がまだ早いものもあるとはいえ、りんどうで支柱を立てたり、草取りをしたり、借りることができたバックホーで田の排水路を掘ったり、その土で畦畔を頑丈に固めたり、進められる農作業はいくらでもあります。こうして先手を打って作業できることは気分的にも違いますし、きっちりとした管理作業を行って、よりクォリティの高い農産物を獲得できるようにしたいものです。

               
              posted by: 渡辺哲哉(園主) | 農業について | 07:32 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
              西和賀食材をイタリアンで食べる!
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                イタリアン・わがや

                2週間前の12月6日土曜日の夜ですが、町内の農家レストラン「わがや」さんで、西和賀食材を使ったイタリア料理を食べる会というのが催され、生産者としても興味深いことですし、参加してきました。12月1日にゼロだった雪も2日から絶え間なく降り続き、この6日には50cmくらい、そして現在までで100cmという感じです。続々と低気圧がオホーツクへ押し寄せていて、まさに冬本番の厳しさに見舞われている西和賀地方でありますが、こうして写真だけ切り取って見れば、ここ貝沢地区銀河高原ホテル奥の古民家はとてもいい風情ですね。


                イタリアン1

                最近は西和賀産業公社とか役場農林関係の若い職員を中心に、地域の経済振興、食材情報等の発信に関して、積極的な機運が高まっておりまして、とてもいい傾向と思っています。今回の「わがや」さんでの企画は「西和賀まるごと食ってみでけろ隊」というメンバーの発案で行われたイタリアンのコース料理を味わう催しで、私を入れ5人の客で堪能させていただきました。

                コース料理というのは不慣れでありますが、最初に出てくるのは前菜というのでしょうか。道の駅錦秋湖のコックさんがこの店に入って料理を作ってくれているとのことでしたが、どれも工夫がされていて、味わい深いものでした。特に左の1品はにんにくで味付けされた山菜でして、とても合うなと思いました。



                イタリアン2

                2番目は魚料理です。


                イタリアン3

                次は生ハムですね。


                イタリアン4

                メインの肉料理は地元畜産農家の肥育牛のステーキです。ガマズミのお酒が一緒に出てきました。


                イタリアン5

                これが締めのデザートになります。素晴らしいの一語です。写っていませんが、銀河高原ビールの小瓶を3本くらいいただきました。


                イタリアン・メニュー

                メニューがこちらです。パスタもありましたが、写すのを忘れていました。

                動画が上がっていましたので、興味ある方はこちらもご覧ください(https://www.youtube.com/watch?v=zDrm519X_Ls)。

                定期的にこのような食事会を開催できるようになれば、食の発信としても有益と思います。食事の始まる前には、西和賀の四季を写した映像が流されて鑑賞しました。「わがや」さんとしては冬季の営業休止期間に入っていて、今回の試みのために室内の装飾も特別に施されておりました。丁寧に時間をかけた企画であると感じました。

                ここ貝沢地区は盛岡方面からの入り口に当たり、夏場なら盛岡インターから40分で来れるところです。また冬場が見所ともいえますし、こうした会が定期的に開催され、静かな空間で「どこにもない、どこでもない、ここ西和賀地域」の独特の世界に接してほしいと思います。

                私自身、自分の農業のあり方を振り返って、ある意味経営の柱になっている切り花りんどうの地域を挙げての農協出荷という産地としての団体行動的側面とも、また正反対の米やにんにく等のインターネット販売というきわめて個人的・孤独な営みとも異なった、地域の若い人たちとの連携でこれまでにない情報発信の姿と農の形とが一体になっていくような第3のスタイルへと踏み出していくべき時期にいま来ているのかな、などと思ったりしています。

                こうした動向も公的機関の職員が介在している現状は、他の地方から見ればまだまだと思われるかもしれません。もっと民間パワーで高められればそれは理想であるかもしれませんが、こうした過疎地、われわれ個人には資本力もなかなかありませんし、田畑の日々の作業にベッタリ張り付いて身動きの取れない個人という点を集結して地域の発信力という大きい形に高めていくには、公的立ち場の職員の役割は大きいと思います。業務+αの部分で頑張ってくれているのですしね。

                積雪期間の長い当地でも、探せば結構地元の食材はあるのだなと思いました。1人で少量多品目を行う直送・産直型のスタイルは難しい地域と思っていますが、一人一人がある品目の専門家になることで、トータルでとして品目を増やすことは可能ですね。農法の違いやこだわり方には差があるでしょうが、それもまた面白い「履歴」でしょう。いろんなことを個人・地域両面の視点で考えていきたいものです。

                 
                posted by: 渡辺哲哉(園主) | 農業について | 10:36 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
                奥羽の短く慌ただしい夏から秋
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                  2014彼岸りんどう

                  りんどう栽培をしていると、8月、9月はほんと忙殺に見舞われることになり、心の余裕すらなくしてしまうという環境からなかなか抜け出すことができません。出荷作業はもとより管理作業や農道等の草刈り、秋の小麦やにんにくの植え付け準備、そして稲刈りのハセ準備と稲刈り。。。毎年のことながら、繁忙期というのは疲れるものですね。。。

                  今年もお盆と彼岸の2つのりんどう需要期の山を何とか乗り切ることができました。8月上旬と9月中旬というりんどうが確実に値段よく出荷できる時期に合わせてみんな品種剪定選定し作付けします。当園もそうですが、需要期のみを狙い短期集中出荷するにはピーク時の人員が足りず、需要期を軽視して少量多品種の作付けにすると、長期一定の労力で出荷は続くものの、結局ずっと出荷作業だけにとらわれて他に何もできなくなってしまいがちです。

                  思い切って出荷を敢えてやめて、次の品目の作業に着手しなければ切りがないというのが昨日今日の状態でして、この好天のうちににんにくと小麦の畑を耕起して、小麦を蒔いて、稲刈りのためにハセを組む、というのが今日お彼岸の日のスケジュールになりました。台風も東北方面へ向けて進んでいます。


                  OF2014_1

                  そんな夏から秋でありましたが、ちょうどお盆と彼岸のりんどう出荷の合間に、今年も紫波町オガールプラザにて、オーガニックフェスタが開催され、今年は初日の9月6日土曜日に米とにんにくを持って出展し、1つセミナーも執り行ってまいりました。セミナーというのは有機農業に関わる際の諸問題や課題解決などについて参加者を前に討議するような時間です。

                  去年同様にお客さんも多く、ここオガールプラザの芝生の空間は心地よくて、そしてフェスタ開催2年目の今年は去年以上に出店の雰囲気がプロっぽいというか、みなさん場慣れしていらっしゃるのか、テント内のレイアウトやデザインなどもファッショナブルな印象を受けました。私だけ(有機農研ブース)が質素な感じで。。。


                  OF2014_2

                  私は岩手有機農研のブース並びには、初めて単独で出店した遠野市の新規就農者でご両親が西和賀町出身という若い照井夫妻が野菜や手作りのバジルソースなどを販売していました(遠野市小友町「丘の上の菜園ことり」)。奥様はとても絵が上手な方で、商品陳列の手法もとてもきれいにしていました。こういう個人の新規就農者が、栽培面などでの苦労はもちろんあるにせよ、作った生産物がすべて消費者へ届けられ安定した生活の糧になれるような環境づくりが大切だとつくづく思います。農協の部会のような生産販売の組織的なスタイルがあるわけではありません。こういうフェスタをきっかけに販路が一層拡大していくことを望んでおります。私自身もまず同様です。

                  もっとも、来場者も「イベント慣れ」している面があり、お祭りとして楽しみで来ているわけでもあり、有機農産物へのダイレクトな興味目的だけでもないでしょう。いずれ米や野菜はあまり売れておらず、加工品の販売がメインになっているようでした。当園のにんにくは今年はすべてSサイズということで安い値段設定にしたこともあって、まあまあ売れました。にんにくはあまり他にありませんでしたしね。

                  この店だけのここだけの商品、というのがポイントのようですね。

                  IBCラジオを聞きながら彼岸りんどうの出荷をしておりましたが、土日になると各地での直売イベントを生中継してレポートしたりしています。そういうのを聴くと臨場感もあり、また店の人も自社の説明をレポートで紹介していますので、楽しく聴きながら仕事をしておりました。

                  この週末も今日を入れて休みが続いた子どもたちですが、1日くらいどこかへ、ということで日曜日にIBCまつりに連れて行きました。が、人は多い。暑い。。行列。。。食べる場所がない。。。結構値が高い。。。現場に行ってたら当然中継の解説もありませんし、かえってラジオで情報をキャッチしつつ雰囲気を想像して楽しんでいた方が良かったかもね、と内心感じた次第です。まあ私一人だったら、IBCラジオのリスナーでもありますし、放送のブースに座ってじっくりトークを楽しんだことでしょうが、子どもたちとのお出かけは、人ごみよりも山や釣りだったりの方が向いているようでした。
                  posted by: 渡辺哲哉(園主) | 農業について | 07:47 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
                  田植えを終え勉強会に
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                    小麦出穂2014

                    田植えが終わり、エンジン除草機を使って除草作業の開始です。同時にりんどうの芽かきや草取りにも激しく追われ、農道等の草刈りも出遅れており、いつものことながら後手後手の展開になっています。1人でやるにはりんどうの面積が多すぎるのです。わかっているのですが、定植したものは続けなければならないし、数年先のことを考えて常に新植も続けなければならず。。今年もまず10アール分新植を完了しました。

                    先日、田から下の畑への漏水を防ぐため排水掘りをしていて、胸ポケットから水のたまった溝にデジカメが落下。一瞬のことですぐ拾いましたが、結局ダメにしてしまいました。こういう時は絶対に電源を入れてはいけないと後で知りましたが、その時はとっさに「生きているかな」と電源ボタンを押してしまい、それが元で基盤がやられたのか、電源の入りが絶望的に悪くなりました。

                    勉強になりましたね。家電製品一般にいえることのようです。ついオンにしてみたい欲求をこらえて、数日間バッテリーを外した状態で乾燥させることだそうです。

                    携帯を持たない身でカメラは必需品ですが、コンパクトな耐水性のない黒いカメラなど、よくよくわが家には不釣り合いな物でした。どこに置いたか見えなくなることもしょっちゅうで。。。やむなく新しいのをネットで注文しましたが、今度は耐水耐衝撃性の、目立つ黄色いカメラにしました。付属の小さいストラップではなくカメラを首から下げるタイプの紐も必需品と思います。よくよく、農家ですからほとんどが野外の水・土・衝撃の環境下での使用になります。

                    さて今年の田植えですが、去年よりやや減らす予定で育苗しておりましたが、冷夏の予報で不安になり、急遽1枚分(6アールくらい)増やしました。10アール17枚という限りなく薄植え設定でギリギリ苗を賄いまして、今年も昨年と同じ50アールの作付けで管理しています。豊作になればなったで在庫管理に苦慮しなければなりませんが、不作の時のことを考えて。。。本当は苗の失敗のことを考えて多めに苗作りするものですが、専用の有機培土が高価ですので、ほぼギリギリ(反当20枚の計算)で作り、「失敗しない!」の決意でやっております。

                    写真は、カメラの調子の良い時(運良く電源の入った時)を捉えて撮影した小麦の写真です。いつもより1週間遅れでやっと穂が出始めました。6月7日の撮影で、いまはもう少し出揃っています。平年は6月1日が出穂になりますが、雪解けの遅れよりも5月下旬のまさに穂が出ますよという時期に雨がなかったことが災いしたようです。

                    同じ時期、水をほしがる時期のニンニクに、何度か通路潅水(水口からの注水)を行いましたが、さすがに小麦畑には水を入れられませんでした。分水栓も設置していない畑です。

                    そんなあれこれとドタバタの日々ですが、昨日は「食文化研究会」主催の在来種・伝統野菜をめぐる講演会とシンポジウムが盛岡で行われまして、まずチャグチャグ馬っこを家族で見てから、懇親会まで残って帰宅しました。

                    山形大学の江頭宏昌先生がメインの論者でして、在来種・伝統野菜に光を当て、農業の可能性を拓く取り組みについて、農家・レストラン、周辺の人たちを巻き込んだ幅広いムーブメントを紹介されました。『よみがえりのレシピ』の渡辺監督も同席され、兵庫より在来種の取り組みを主催する山根成人さん、葛巻の森のそばやの高家さん(食文化研究会)を交え、とても内容の濃い会となりました。参加者もかなりの数でした。

                    山形の取り組みの多彩さもさることながら、個人的に特に興味深く感じたのは、従来の西洋の学問の流れである「書斎的」アプローチと「実験的アプローチ」、「人文学と実験科学」の二項に対して、「フィールド・野外」科学という第3のアプローチを言っておられていた点で、観想(テオリア)でも、実証科学(エクスペリメンタルというのでしょうか)でもない、野良(アグリカルチャー)というスタンスを、私などはつい優位に強調して考えてしまいます。「農」に立脚した「学」というテーマは実に多彩で面白いジャンルになり得ましょう。「賢治と有機農業」もまた相通じるものを感じます。。

                    久々に盛岡の夜の懇親を楽しんでまいりました。

                    今日は再び、腰にラジオ、手は草取り、を続けます。

                     
                    posted by: 渡辺哲哉(園主) | 農業について | 07:53 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
                    宮沢賢治と有機農業
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                      全国大会1

                      1週間絶え間なく降り続き、ちょうど関東で大雪になっていた頃に小康状態となっていた奥羽地方も、真冬に逆戻りし新たに1m増えています。雪消えの見通しは見当がつきません。「土壌分析」のための盛岡出勤とタラノメの栽培・収穫・出荷の作業の両立はかなり大変で、土日祝だけでなく、平日の帰宅後も1、2時間の夜作業を余儀なくされ、慌ただしい年度末を送っています。併せて、田に使う米ぬかの採取も通勤の帰宅時に進めております。

                      ブログの投稿も間が空いてしまっていますが、2月23日にお隣雫石の「鶯宿温泉・ホテル森の風」において、日本有機農業研究会の全国大会が開催され、日中だけですが参加してきましたので報告させていただきます。初めて訪れたホテルですが、かなり大きく豪華でした。その分宿泊等の参加費も高く、有機農家の会合としてはちょっとどうかなという気もしたくらいですが、やはり全国からの参加者を招くにはこういう形になるのでしょう。参加者も多く、盛会でした。


                      全国大会2

                      岩手での開催ということで、大会のテーマは「宮沢賢治と有機農業」でありました。全体の発表会・シンポジウムに続き、各分科会でも私はこの賢治関連のテーマの会に参加してまいりました。「宮沢賢治と農業」についてはもちろん以前から多くの考察がなされているわけですが、ではなぜ「有機農業」と結びつく? とも思われるかもしれません。食糧増産の時代に化学肥料を推奨したのでは、とか。。。

                      しかし、私など全然勉強不足ですが、賢治の作品や文章に接していると、自然との共生関係を大切にする世界観とか、作物へのまなざしも、感覚を大事にした自然の描写も、有機農業で求められるであろう発想に共通しているということを、やはり多くの方が感じ取っているということだろうと思います。単一作物のグローバル視点での大量出荷ではなくて、少量多品目の、顔が見える小さな社会の自給的幸福感を目指す。それは「イーハトーブ」という語の構成要素なんだろうと私は思います。昨今の政治の発想法とは逆のように思えますが、仮にそもそもグローバルな有機農業などというような視点そのものが、立脚点としていびつに感じてしまいますね。逆に言えば世界戦略で攻め込まれる農産物に対抗できる農のスタイルを構築しておくことが大事でしょうから、同じ土俵で「有機農業で世界戦略」なんて考えなど成り立たない話です。。もっとも、「小さな自給社会」は地理的に区画された区域というよりは、インターネット等でも地理を超えて呼応・連携の広がりがありうるわけで、目に見える空間に限定されないスケールを持つことですね。世界中で賢治作品が愛好されているのと同じです。

                      これらは個人的感想あるいは理想に過ぎませんが、いずれ賢治と有機農業を結びつけることは、大会に参加して、まだテーマとしては端緒についたばかりという気がしました。学者による賢治研究という面よりも、実践農家によるコラム記事のようなスタイルで語られていくべきテーマと言えるかもしれません。私自身まだ当日の賢治発表についてきちんと整理できておりませんで、折りに降れ常に温めておくべき課題にしたいと思います。


                      ジャンプ

                      さて今年も結局大雪の年に。。オリンピックも終わりましたが、自宅前の特設ジャンプ台では、子どもたちが休みの日にジャンプ競技を行っております。除雪ブルが積み上げた山ですが、いい感じの傾斜になっています。道路までオーバーランすると危険なのですが、まあ交通量はきわめて少ないわが家前です。


                      屋根遊び

                      こちらは3月16日の写真ですが、奥の作業場の辺りはまだ雪がこんな感じで、屋根に楽々と上がれてしまいます。カメラを持ち私が立っている視点が2m以上です。1か月前に一時ちょっとだけ見えたりんどうの支柱もまた隠れてしまいました。何メートル積もっても3月末にはスパッとゼロになる信越地方より、1か月長引くのが奥羽の気象ですね。日中の気温が低いのです。しばらくはまだタラノメと、これから始める薪割り作業に終始することになりそうです。4月になれば籾貯蔵しているお米も全部玄米にして、農協の雪室へと搬送するという作業もあります。

                      水稲育苗ハウスの雪堀りはどうするか? 時間ばかりかかる作業なので、今年は日差しの入る作業場内に箱をおいて出芽を待ち、その間に自然に消えていくのを待つというのが懸命かとも考えています。豪雪対策で消雪用堆肥も補助支給されていますので、早めに撒いておきたいと思います(雪の日でなくある程度好天の予報に合わせてですが)。


                      3.11の県庁

                      今年の3月11日は冬仕事の出勤でしたが、県庁では今年もこのような国旗が掲げられておりました。震災後毎年掲げられていますが、このように尖端に黒い布をかぶせるやり方は3.11で初めて目にしました。既に朝9時前の時間帯ですが、県庁なのに人の姿が写ってませんね。たまたまですが。この官庁街内丸界隈ともあと1週間余りでお別れです。年度末で、分析する土壌の点数をメリメリとこなし進めていて、お尻に火がついています。

                      ちなみに私が出勤している実験室のある盛岡振興局(県庁の隣の隣)の建物では、この旗の方式に加え黒い帯が上の珠のところから垂れ下がっていました。振興局向かいの岩手県民会館では黒いものは付けず、半旗でした。3年前と同じく寒々とした日でした。

                      雪が消え、春が到来するためには、まず降ってくる雪に止んでもらわなければいけません。今朝もちらほら舞っています。とはいえ、去年など4月後半の水稲種まきをしている最中にも雪降りに見舞われましたし、当面まだまだ温暖化の恩恵などほど遠いところでしょうか。。。焦らず無理をせず、無駄な作業をせず、でしょう。冬仕事やタラノメの疲れをまだまだ引き継ぎつつ、次の春作業が迫ってきています。

                       
                      posted by: 渡辺哲哉(園主) | 農業について | 07:33 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |